うつ病で退職は「ずるい」のか|適応障害で辞めた私の答え

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「うつ病で仕事を辞めるなんて、ずるいんじゃないか」——そう検索してこのページにたどり着いたなら、まず伝えたいことがあります。ずるくありません。心が限界のときに自分を守ることは、ずるさではなく、生き延びるための正当な判断です。

私は過去、正社員として働いていた会社で適応障害(うつ状態)になり、退職しました。「逃げただけじゃないか」と何年も自分を責めましたが、いま振り返れば、あのとき辞めなければもっと壊れていたと断言できます。この記事では、うつ・適応障害で「辞めたい・休みたい」と思っている人に向けて、当事者として通った道と、退職・休職・退職代行という選択肢の整理を書きます。

※本記事は当事者の体験に基づく一般的な情報提供であり、医療行為・診断や法的助言ではありません。症状や手続きの判断は、必ず医師・お住まいの自治体・加入している健康保険組合などの専門窓口にご相談ください。一部に広告(アフィリエイトリンク)を含みます。

目次

「うつで辞める・休むのはずるい」と感じてしまう理由

「うつ病 退職 ずるい」という言葉で検索する人は、たいてい自分を責めています。同僚にしわ寄せがいく、診断書をもらって休むのは仮病だと思われそう、傷病手当金をもらうのは申し訳ない——そういう罪悪感です。

でも、適応障害もうつ病も、本人の努力不足ではなく、環境と心身のミスマッチで起きる「病気」です。骨折した人に「歩いて出社しろ」と言わないのと同じで、心が折れている人が休む・辞めるのは、当然の権利です。「ずるい」と感じてしまうこと自体が、まじめで責任感の強い人ほど追い詰められやすいサインだと、私は自分の経験から思っています。

私が適応障害で会社を辞めた話

会社員時代、私はある時期から朝になると涙が出るようになりました。会議室で複数人に囲まれて詰められる場面が続き、頭が真っ白になって、本来言えるはずのことが言えない。事実と違うことを口走ってしまい、また責められる。その悪循環で、昼休みには相談窓口に電話をかけるところまで追い込まれました。

当時の私は「ここで辞めたら逃げだ」と思い込んでいました。だから限界をとうに超えても出社を続け、心身ともにボロボロになってようやく退職しました。辞めた直後は、空気の抜けた風船のように何もできず、ただ川のそばや電車に乗って心を落ち着けるだけの日々が続きました。

いま思うのは、「限界のサインは、壊れる前に出ていた」ということです。朝の涙、動悸、眠れない、休日も回復しない。そのどれかが続いているなら、それはもう「気合いで乗り切る」段階ではありません。限界のサインについては、別記事の「仕事辞めたい、疲れた…と毎日思っていた|限界のサインと私がとった行動」にも詳しく書いています。

「辞める」前に知ってほしい3つの選択肢

うつ・適応障害で働けないと感じたとき、選択肢は「我慢して続ける」か「辞める」かの二択ではありません。大きく3つあります。

① 休職する(辞めずに、いったん離れる)

会社に在籍したまま、医師の診断書をもとに一定期間休むのが休職です。健康保険に加入していれば、要件を満たした場合に傷病手当金を受け取れることがあります。傷病手当金は、病気やケガで働けない期間の生活を支える公的な制度で、一般的に標準報酬日額のおよそ3分の2が、支給を受け始めた日から通算して最長1年6か月まで支給され得るとされています(健康保険法99条)。

ただし、支給の可否・金額・期間は加入している健康保険組合や状況によって異なります。必ず加入先の健保組合と主治医に確認してください。「辞める」より先に「休む」を選べるなら、収入を断たずに療養できる可能性があるという点は、知っておいて損はありません。診断書をもらうための受診のハードルが高い人は、「オンラインで精神科・カウンセリングを受ける方法|病院に行けなかった私の選択」も参考にしてください。

② 自分で退職を伝える

体力と気力が残っているなら、自分で上司に退職を伝えるのが基本です。退職理由は「一身上の都合」で問題ありません(後述します)。ただ、うつ・適応障害の状態だと、上司に会うこと自体が動悸や過呼吸の引き金になる人も少なくありません。私自身、退職を切り出す場面を想像するだけで体が固まりました。

③ 退職代行を使う(自分で言えないときの手段)

「辞めたいのに、辞めると言えない」。これは甘えではなく、心が限界に近いときに本当に起きることです。そういうとき、本人に代わって退職の意思を会社に伝えてくれるのが退職代行です。次の章で、どんな人が使うべきかを整理します。

適応障害・うつで「退職して後悔」しないための判断軸

「適応障害 退職 後悔」「適応障害 退職 逃げ」と検索する人が多いように、辞めることへの不安は大きいものです。後悔しないために、私が今あらためて大事だと思う判断軸を挙げます。

  • 「辞めたい理由」が一時的か、構造的か。一時的な繁忙やすれ違いなら休職で回復することもあります。一方、職場の人間関係や働き方そのものが合っていない(=構造的)なら、戻っても同じことが起きやすいです。
  • 休んでも回復しないか。有給や休職で離れてみて、それでも出社を考えると体調が崩れるなら、退職は「逃げ」ではなく適切な撤退です。
  • 辞めた後の最低限のお金の見通しがあるか。傷病手当金・失業給付・貯金で、当面の生活が成り立つか。お金の不安が大きいなら、後述の順序を確認してください。

「逃げ」という言葉に縛られないでください。合わない環境から離れるのは、次に進むための前向きな選択です。

自分で言えないなら、退職代行という手がある

次のどれかに当てはまるなら、退職代行を検討する価値があります。

  • 上司に会う・電話するだけで動悸や涙が出る
  • 「辞めたい」と言っても引き止められて話が進まない
  • 有給消化や離職票などの事務的なやり取りを自分でする気力がない

退職代行には大きく分けて「民間業者」「労働組合運営」「弁護士」の3タイプがあります。民間業者は会社への「連絡の伝達」までが原則で、有給や未払い分の「交渉」はできません。交渉が必要になりそうなら、労働組合運営型か弁護士型を選ぶのが安心です。タイプごとの違いは「退職代行は弁護士に頼むべき?3種類の違いと弁護士型を選ぶべきケース」で詳しく解説しています。仕組み・費用の基本は「退職代行サービスとは?仕組み・費用・使うべき人を当事者目線で解説」をどうぞ。

状況別に、まず候補になるサービスを挙げます(いずれも公式サイトで最新の料金・対応範囲をご確認ください)。

「どれが自分に合うか比較してから決めたい」という人は、私が10社を比較した「退職代行おすすめ3選|借金持ちが10社比較して選んだサービス」を読んでから選ぶと失敗しにくいです。お金の不安が強い場合は「退職代行を使いたいけどお金がない|後払い・低価格で使えるサービスを比較」も合わせてどうぞ。

退職理由は「一身上の都合」でいい|うつと言わない例文

「退職理由 うつ病 例文」を探している人へ。会社に退職理由を細かく説明する義務はありません。診断名を伝えたくなければ、伝えなくて構いません。退職届・退職の申し出は、次のようにシンプルで大丈夫です。

「一身上の都合により、◯月◯日をもって退職いたします。」

口頭で伝える場合も、「体調の都合で、これ以上続けるのが難しくなりました。一身上の都合で退職させてください」で十分です。引き止められても、健康上の理由は最も正当な事由のひとつです。引き止めにどう対応するかは「引き止められない退職理由7選|断り方の例文つき」に例文をまとめています。私自身、引き止めに負けて残ってしまい後悔した経験があるので、「引き止めに負けて残った後悔|辞めるべきだった話」もよければ。

辞めた後のお金と、次の一歩

辞める決心がついても、不安の中心はお金だと思います。順序を整理します。

  • 在職中に体調を崩したら、まず休職+傷病手当金を検討。退職してからではなく、在職中に受給を始められるかが分かれ目になることがあります(要件は健保組合に確認)。
  • 退職後は、失業給付(雇用保険)。ただし、病気ですぐに働けない場合は受給の扱いが変わるため、ハローワークで「受給期間の延長」などを相談してください。傷病手当金と失業給付は同時に受け取れないのが原則です。
  • お金が回らず借金が膨らんでいるなら、早めに整理を。私自身、借金500万円を抱えて生活を立て直してきました。放置するほど苦しくなります。「借金が返済できない時にやるべきこと」「お金がない時にやるべきこと」に、当事者として通った道を書いています。

そして、辞めることは終わりではありません。合わない環境から離れて、自分に合う働き方を探し直すスタートです。焦らず、回復を最優先に。

ひとりで抱えないでください

もし「消えてしまいたい」と感じるほど追い詰められているなら、サービスを選ぶより先に、どうか次の窓口を頼ってください。あなたが無事でいることが、何よりも大切です。

  • 厚生労働省「まもろうよ こころ」(電話・SNS相談の一覧)
  • よりそいホットライン:0120-279-338(24時間・無料)
  • いのちの電話:0570-783-556

そのうえで、「自分ではもう会社に辞めると言えない」状態なら、退職代行はあなたを守る手段になります。心を壊してまで続ける価値のある仕事はありません。まずは無料相談から、現実的な一歩を踏み出してください。

この記事を書いた人

宮瀬圭介(みやせ けいすけ)

ADHD診断済みの30代男性。FXで268万円の損失、借金500万円からの生活再建中。 プロフィール詳細 →

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この記事を書いた人

ADHD診断済みの30代男性。FXで268万円の損失、借金500万円からの生活再建中。機能不全家族・ADHD・借金について当事者視点で発信しています。

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