オンラインで精神科・カウンセリングを受ける方法|病院に行けなかった私の選択

精神科に行くべきだと分かっていても、行けなかった時期がある。

私はADHD傾向があり、仕事のストレスで心身が限界に達していた。夜眠れない。朝起きられない。食欲がない。それでも精神科の予約を入れることができなかった。理由はいくつかある。

  • 電話予約が怖い(何を言えばいいか分からない)
  • 初診の予約が3週間先しか取れない
  • 待合室で他の患者と一緒にいるのが辛い
  • 仕事を休んで通院する時間が取れない
  • 「自分が精神科に行くほどなのか」という迷いがある

これらの壁をすべて取り払ってくれるのが、オンライン精神科・オンラインカウンセリングだ。この記事では、オンラインで精神科を受診する方法と、カウンセリングとの違い、選び方を整理する。

目次

対面の精神科が「行きづらい」理由

精神科を受診するハードルが高い理由は、精神状態が悪い時ほど「行動を起こす」こと自体が困難だからだ。

予約のハードル

多くの精神科クリニックは電話予約制だ。電話が苦手な人にとって、これだけで足が止まる。私は電話をかけようとスマホを手に取り、30分間画面を見つめて結局かけなかった経験が何度もある。ADHDの「先延ばし」と電話恐怖が重なると、予約を入れるまでに数週間かかることもある。

さらに、都市部の精神科は初診の予約が2〜4週間待ちが普通だ。「今つらい」のに、3週間後に来てくださいと言われる。その3週間を乗り越えられるかどうかも分からない状態で。

通院のハードル

精神科の診察は平日の日中が多い。仕事をしている人は有給を使うか、仕事の合間に抜け出す必要がある。「精神科に行くために休む」と上司に言えるだろうか。私は言えなかった。

土日診療のクリニックもあるが、混雑がひどい。待合室で1〜2時間待つ。その間、他の患者と同じ空間にいることがストレスになる人もいる。

オンライン精神科とは

オンライン精神科は、自宅からビデオ通話で精神科医の診察を受けられるサービスだ。2020年以降の規制緩和により、初診からオンラインで受診できるケースが増えた。

オンライン精神科でできること

  • 診察:精神科医によるビデオ通話での診察
  • 処方:薬の処方(薬局への処方箋送付、または自宅への配送)
  • 診断書の発行:休職に必要な診断書もオンラインで発行可能
  • 継続通院:定期的な診察もオンラインで完結

対面との違い

対面オンライン
予約電話が多い。2〜4週間待ちWeb予約。最短当日〜数日
通院クリニックまで移動自宅からビデオ通話
待ち時間30分〜2時間ほぼなし
診察時間5〜15分15〜30分(長めの場合が多い)
処方院外薬局で受け取り自宅配送 or 薬局指定
診断書発行可能発行可能
費用保険適用保険適用(サービスによる)

注目すべきは「予約のしやすさ」と「診察時間の長さ」だ。Web予約なら電話不要。診察時間もオンラインの方が長い傾向がある。対面だと5分で終わる診察が、オンラインでは15〜30分じっくり話を聞いてもらえることが多い。

オンラインカウンセリングとの違い

「オンライン精神科」と「オンラインカウンセリング」は違うサービスだ。混同している人が多いので整理する。

オンライン精神科オンラインカウンセリング
対応者精神科医(医師)臨床心理士・公認心理師
薬の処方可能不可
診断書発行可能不可
保険適用適用される場合あり基本的に自費
費用保険適用で1,500〜3,000円/回5,000〜15,000円/回
向いている人診断・薬が必要な人話を聞いてほしい・考えを整理したい人

簡単に言えば、

  • 「薬がほしい」「診断書がほしい」「休職したい」 → オンライン精神科
  • 「話を聞いてほしい」「自分の考えを整理したい」「まだ病院に行くほどか分からない」 → オンラインカウンセリング

どちらから始めるか迷ったら、まずカウンセリングでいい。カウンセラーが「精神科の受診をおすすめします」と言ってくれたら、その時点で精神科に移行すればいい。

おすすめのサービス

かもみーる(オンライン精神科)

精神科医にオンラインで相談できるサービス。診断書の発行も可能なので、休職を考えている人にも対応できる。

  • 精神科医がビデオ通話で診察
  • 薬の処方・配送に対応
  • 診断書の発行が可能
  • Web予約で電話不要

「病院に行くべきだと分かっているけど行けない」状態の人にとって、最もハードルが低い受診方法だと思う。自宅のベッドの上からでも受診できる。

かもみーる(オンライン精神科) — 精神科医にオンラインで相談。診断書の発行も可能。

Kimochi(オンラインカウンセリング)

臨床心理士・公認心理師によるオンラインカウンセリング。「精神科はまだ早い気がする」「薬ではなく話を聞いてほしい」という人向けだ。

  • 臨床心理士・公認心理師が対応
  • 初回お試しあり
  • ビデオ通話・チャットなど複数の方法に対応

私が初めてカウンセリングを受けた時、最初の15分は何を話していいか分からなかった。でも、カウンセラーが「何でもいいですよ」と言ってくれて、そこから堰を切ったように話し始めた。自分の中にこんなに溜まっていたのかと驚いた。

「精神科に行くほどではないけど、誰かに聞いてほしい」——その段階で相談できるのがカウンセリングの強みだ。

Kimochi(オンラインカウンセリング) — 臨床心理士・公認心理師が対応。初回お試しあり。

ADHDの人がオンライン受診に向いている理由

ADHDの特性がある人にとって、対面の精神科はハードルが高い。オンラインの方が向いている理由を挙げる。

予約を先延ばしにしにくい

電話予約は「あとでかけよう」と思った瞬間に先延ばしが始まる。Web予約なら、思い立った深夜3時でもその場で予約が完了する。衝動的に動けるタイミングを逃さない仕組みが、ADHDには合っている。

通院の準備が不要

対面の場合、「着替えて、家を出て、電車に乗って、クリニックの受付をして、待合室で待つ」という複数のステップがある。ADHDの人はこのステップの多さで行動が止まる。オンラインなら「スマホを開いて、ビデオ通話のボタンを押す」の2ステップで済む。

自分の空間で話せる

知らない場所で初めて会う医師に、自分の内面をさらけ出すのは緊張する。自宅という安全な空間から話すことで、リラックスして本音を話しやすくなる。私はベッドに座りながらカウンセリングを受けたことがある。あの安心感は対面では得られなかった。

オンライン受診の注意点

処方できない薬がある

向精神薬の一部(コンサータなど)はオンライン診療では処方できない場合がある。ADHDの治療薬を希望する場合は、対面での受診が必要になるケースがある。事前にサービスに確認する。

緊急時は対面を選ぶ

自傷行為がある、希死念慮が強い、幻覚・妄想があるなど、緊急性が高い場合はオンラインではなく対面の精神科を受診する。救急の場合は精神科救急情報センター(各都道府県に設置)に連絡する。

保険適用の確認

オンライン精神科は保険適用で受診できるサービスと、自費のサービスがある。保険適用の場合、自己負担は1,500〜3,000円/回程度。自費の場合は5,000〜15,000円/回。事前に確認する。

まとめ:行けないなら、行かなくていい

精神科に「行けない」自分を責める必要はない。行けないなら、行かなくていい方法を選べばいい。オンラインで精神科医やカウンセラーに相談できる時代だ。

状況おすすめ
薬がほしい・診断書がほしいかもみーる(オンライン精神科)
まずは話を聞いてほしいKimochi(オンラインカウンセリング)

最初の一歩は「予約ボタンを押す」だけだ。電話は要らない。着替えも要らない。スマホ1つで始められる。


専門家に相談したいなら

生きづらさを一人で抱える必要はない。オンラインで専門家に相談できる。

Kimochi(オンラインカウンセリング) — 臨床心理士・公認心理師が対応。初回お試しあり。

かもみーる(オンライン精神科) — 精神科医にオンラインで相談。診断書の発行も可能。

URARAKA(ウララカ) — カウンセラーを自分で選べるオンラインカウンセリング。匿名OK・初回お試しあり。

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※ 精神的につらい場合は、一人で抱えずに専門機関に相談してください。厚生労働省 こころの相談窓口

この記事を書いた人

宮瀬圭介(みやせ けいすけ)

ADHD診断済みの30代男性。FXで268万円の損失、借金500万円からの生活再建中。 プロフィール詳細 →

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この記事を書いた人

ADHD診断済みの30代男性。FXで268万円の損失、借金500万円からの生活再建中。機能不全家族・ADHD・借金について当事者視点で発信しています。

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