※当ページは広告(PR)を含みます。掲載サービスにはアフィリエイトリンクを使用しています。本記事は一般情報提供を目的としたものであり、個別の法律判断を代替するものではありません。制度の適用条件は加入している健康保険・派遣元の規程で必ず確認してください。
「休職って、正社員の言葉だと思っていた」
これは私(宮瀬圭介)自身の話です。私は派遣で働いてきた時期があり、体調を崩したとき、最初に浮かんだのは「派遣の自分に『休む』という選択肢はあるのか」でした。派遣先に迷惑をかけたら契約を切られる。営業担当に何と言えばいいか分からない。正社員向けの休職の記事を読んでも、自分に当てはまるのか分からない。
結論から書きます。派遣社員に正社員型の「休職制度」がないことは多いですが、健康保険の傷病手当金は、派遣でも被保険者なら同じ条件で使えます。つまり「働けないほど体調が悪いのに、収入のために出勤し続けるしかない」は、派遣でも誤解です。2026年7月時点の一般的な制度情報と、派遣ならではの注意点を整理します。
前提|派遣の「休む」は誰との話か
派遣で働く場合、雇用契約は派遣元(派遣会社)と結んでいます。派遣先の上司がどう思うかより先に、制度の話はすべて派遣元との間で決まります。
- 休職制度——就業規則で休職制度を設けているかは派遣会社によります。長期の休みが契約更新にどう影響するかも、派遣元との契約次第です。
- 傷病手当金——こちらは会社の制度ではなく健康保険の制度です。派遣健保や協会けんぽの被保険者であれば、雇用形態は関係ありません。
この区別がつくと、見通しが一気に良くなります。派遣会社の制度が薄くても、健康保険の給付は別枠で存在するからです。
派遣で傷病手当金をもらう条件(正社員と同じ)
- 業務外の病気・けがで働けないこと(医師の意見書が必要。メンタル不調も対象になり得ます)
- 連続する3日の待期を完成させ、4日目以降も働けないこと
- 休んだ期間について給与の支払いがないこと
支給額は給与のおよそ3分の2、期間は通算1年6ヶ月です。詳しい段取りは「傷病手当金をもらって退職する手順|辞める前の全体図」にまとめてあります。ここでは、派遣ならではの引っかかりどころを足します。
派遣ならではの注意点3つ
① 契約が更新されなかったらどうなるか
いちばん多い不安がこれだと思います。ポイントは資格喪失後の継続給付です。退職日(契約終了日)までに継続して1年以上被保険者期間があり、退職時点で傷病手当金を受けているか受けられる状態なら、資格を失った後も引き続き受給できます。逆に言うと、被保険者期間が1年に満たないまま契約が終わると、終了後の分は受けられません。自分の資格取得日がいつかを、保険証や派遣会社への確認で先に押さえてください。派遣は契約の切れ目で空白ができやすいので、ここが正社員より重要です。
② 待期3日と「シフトの谷間」
待期は連続3日の休みで完成します。もともとの休日も待期に数えられるのが一般的な扱いですが、変則シフトだと数え方に迷うケースがあります。ここは自己判断せず、加入している健康保険(派遣健保・協会けんぽ)に直接確認するのが確実です。
③ 営業担当への伝え方
派遣先ではなく、まず派遣元の営業担当に連絡します。私の経験では、電話で症状を説明しようとすると消耗するので、要件を先に文字で送るのが楽でした。「体調不良で医師から療養を勧められています。傷病手当金の申請を考えているので、必要な手続きを教えてください」——この一文で、話が制度の軌道に乗ります。診断書(意見書)が出れば、あなたの体調は「気合いの問題」から「手続きの対象」に変わります。受診がまだなら「仕事の拒否反応で病院は何科?心療内科に行った私の記録」を先に読んでください。
「調べながら進める気力がない」なら
ここまでの話は、動ける人向けの地図です。実際には、働けないほど消耗しているときに、被保険者期間の計算・待期の管理・申請書の手配を一人で回すのは重労働です。私も当時は、制度を調べる気力すら残っていませんでした。
退職前に「自分の場合、どの給付がどの順番で使えるか」を無料相談で確認できるサービスがあります。契約終了が近い派遣の場合、相談は早いほど選択肢が残ります(①の1年要件のように、日付で決まる条件があるためです)。
よくある質問
派遣で休んだら、次の契約を切られませんか?
契約更新は派遣元・派遣先の判断なので、「絶対に切られない」とは言えません。ただ、体を壊したまま更新を続けても、遠からず働けなくなります。私の答えは、更新を守るために体を差し出すのではなく、傷病手当金のような制度で収入の橋を架けてから、体を立て直す方が長期では得だ、です。
派遣健保でも傷病手当金は本当に出ますか?
健康保険の被保険者であれば、雇用形態を問わず制度上の対象です(国民健康保険には傷病手当金の一般的な制度はありません)。支給の可否は個別審査なので、加入している健保への確認が最終確認になります。
契約終了後に申請だけすることはできますか?
在職中に働けない状態が始まっていて待期が完成していること、継続1年以上の被保険者期間などの条件を満たせば、退職後の期間分も申請できます。書き方は「傷病手当金 退職後の申請方法|書き方と会社の証明」にまとめました。


コメント