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朝、支度をしながら涙が出そうになる。歯を磨いているだけなのに目の奥が熱くなる。駅に向かう途中で胸がドキドキして、足が止まる。
私(宮瀬圭介)はパニック発作を経験した後、まさにこの状態でした。泣くほどのことは何も起きていないのに、朝になると涙が出そうになる。当時は「自分が弱いからだ」と思っていましたが、あとから振り返れば、あれは体が出せる最後級の警告でした。
結論から書きます。朝、仕事に行きたくなくて泣く(泣きそうになる)状態は、気合いで乗り切る場面ではありません。休む・受診する・環境から離れる、のどれかを始める段階です。この記事では、私の経験と、今日からの具体的な動き方を書きます。
朝に涙が出るのは「心の弱さ」ではない
泣くという反応は、自分の意思では止められません。意思で止められないものを意思の弱さのせいにしても、何も解決しませんでした。私の場合、涙のほかに、動悸、吐き気、朝どうしても布団から動けない、夜眠れないのに朝早く目が覚める、といったサインがセットで来ていました。
大事なのは、涙が「会社に関わる場面」でだけ出るかどうかです。休日は普通に過ごせるのに、日曜の夜や月曜の朝になると涙や動悸が出る——それは、原因がはっきり職場にあるという体からの報告です。
年代別に事情は違う、でも結論は同じ
20代|「甘え」と言われる怖さで動けない
入社して数年だと、「この程度で泣くなんて」と先輩や親に言われる怖さが先に立ちます。でも、涙が出るかどうかに社歴は関係ありません。若いから耐えるべき、は根拠のない精神論です。むしろ若いうちに「限界のサインが出たら休む」を身につけた方が、その後の何十年を守れます。
30代|責任と生活が重なって「休めない」
私が泣きそうになりながら出勤していたのは30代です。役割は増え、家庭もあり、収入を止められない。「自分が抜けたら回らない」と思い込んでいました。でも実際に休んでみると、仕事は回りました。回らなかったのは、壊れかけた自分の方の生活です。あなたにしかできない仕事より、あなたにしか守れない体の方が希少です。
40代|「今さら辞められない」が選択肢を消す
住宅ローン、家族、転職市場への不安。40代の「行きたくない」は、出口がないように見える分だけ重くなります。だからこそ、辞める・辞めないの二択の前に、収入を保ったまま休む制度を知ってください。次の章で書きます。
今日からの動き方|3段階
① 今日を休む
涙が出そうな朝は、休む連絡をして寝てください。「体調不良のため本日お休みをいただきます」で足ります。電話が怖ければ、会社のルールで許されるならメールやチャットでも構いません。1日休むことは、キャリアに何の傷もつけません。
② 受診する
涙・動悸・不眠が2週間単位で続いているなら、心療内科か精神科に相談してください。「これくらいで行っていいのか」と私も迷いましたが、行っていい場所です。初診で何を聞かれるか、診断書はどうもらうのかは「仕事の拒否反応で病院は何科?心療内科に行った私の記録」に書きました。
③ 収入を守りながら休む制度を知る
「休んだら生活が止まる」が、涙が出ても出勤してしまう最大の理由だと思います。ここで効くのが健康保険の傷病手当金です。医師に働けない状態と認められれば、給与のおよそ3分の2が通算1年6ヶ月支給されます。条件と手順は「傷病手当金をもらって退職する手順|辞める前の全体図」にまとめてあります。
ただ、朝泣きそうになるほど消耗している時期に、待期期間の管理や申請書の手配を一人で正確にやるのは、正直きついです。私も当時は調べる気力が残っていませんでした。退職や休職の前に、自分がどの給付をどの順番で使えるかを無料相談で確認できるサービスがあります。
よくある質問
仕事に行きたくなくて涙が出るのは、うつ病ですか?
診断は医師にしかできません。私の場合はパニック発作の後にこの状態になり、受診して初めて自分の状態に名前がつきました。確かなのは、涙や動悸が会社に関わる場面で繰り返し出ているなら、受診して損はないということです。
泣きながらでも出勤し続けたら、どうなりますか?
私は無理を続けた結果、働けない状態まで悪化して退職することになりました。早い段階で休んでいれば、もっと軽い手当てで済んだはずだと今は思います。涙は「まだ頑張れる」のサインではなく、「もう限界を超えている」のサインでした。
明日の朝も涙が出たら、まず何をすればいいですか?
休む連絡をして、寝てください。それから、この記事の3段階(休む・受診する・制度を知る)を上から順に進めてください。全部を今日やる必要はありません。
ひとりで抱えないでください
もし「消えてしまいたい」と感じるほど追い詰められているなら、休職や退職を考えるより先に、どうか次の窓口を頼ってください。
- 厚生労働省「まもろうよ こころ」(電話・SNS相談の一覧)
- よりそいホットライン:0120-279-338(24時間・無料)
- いのちの電話:0570-783-556


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