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「休職したい」「もう疲れた」——そう打ち込んで、知恵袋やSNSで自分と同じ言葉を探しているなら、まず伝えたいことがあります。それは甘えではありません。「休みたい」と思えているうちは、まだ自分を立て直せる手前にいます。問題は、その手前で休めずに潰れてしまうことです。
私は過去、正社員として働いていた会社で「休職」という選択肢を選ばないまま、限界まで出社を続けて心身を壊し(適応障害・うつ状態)、最終的に退職しました。当時の私は「休むなんて逃げだ」と思い込んでいました。いま振り返ると、あのとき一度休んでいれば、こんなに壊れずに済んだはずだと思います。この記事では、「休職したいほど疲れている」人に向けて、休職は甘えではないこと・休職の進め方・休職中のお金(傷病手当金)・そして休んでも回復しないときの次の一歩までを、当事者として整理します。
※本記事は当事者の体験に基づく一般的な情報提供であり、医療行為・診断や法的助言ではありません。休職制度の有無や手続き、傷病手当金の支給可否は、お勤め先の就業規則・主治医・加入している健康保険組合などの専門窓口に必ずご確認ください。一部に広告(アフィリエイトリンク)を含みます。
「休職したい」は甘えじゃない|疲れ切った心が出すサイン
「休職したい 甘え」と検索する人は、たいてい自分を責めています。みんな我慢して働いているのに自分だけ休むのは情けない、診断書をもらって休むのはずるい——そういう罪悪感です。でも、心が「もう無理だ」と悲鳴を上げているのは、根性の問題ではありません。疲労やストレスが限界を超えると、人の心と体は実際に動かなくなります。
次のような状態が2週間以上続いているなら、それは「気合いで乗り切る」段階をすでに超えているサインだと、私は自分の経験から思います。
- 日曜の夜になると、明日を思って眠れない・涙が出る
- 通勤の途中で動悸・吐き気・頭痛が出る
- 休日に何時間寝ても、疲れがまったく抜けない
- 好きだったことに興味がわかなくなった
- 仕事中に頭が回らず、ミスが急に増えた
骨折した人に「歩いて出社しろ」とは誰も言いません。心が折れている人が一度仕事から離れて休むのも、それと同じで当然のことです。「休みたい」と思えているのは、自分を守ろうとする力がまだ残っている証拠でもあります。
「元気なのに休職していいのか」と迷う人へ
「元気 だけど 休職 したい」「会社 行けない」——こう検索する人の多くは、はた目には普通に見えてしまう自分に戸惑っています。熱が出るわけでも、骨が折れているわけでもない。だから「これくらいで休んでいいのか」と思ってしまう。
けれど、メンタル不調の苦しさは外から見えません。朝になると体が動かない、会社の最寄り駅で足がすくむ、デスクに座ると涙が止まらない——これは立派な「働けない状態」です。見た目に元気そうかどうかは、休んでいい理由とは関係ありません。判断するのは、あなたや周囲の印象ではなく、診察したうえでの医師です。
「甘えかどうか」を自分一人でジャッジしようとすると、まじめな人ほど際限なく自分を追い込みます。迷ったときほど、抱え込まずに専門家に状態を見てもらうのが、いちばん確実です。
私が「辞める前に、一度休めばよかった」と思う理由
会社員時代、私はある時期から朝になると涙が出るようになりました。それでも「ここで休んだら逃げだ」と思い込んで、出社を続けました。会議で複数人に囲まれて詰められ、頭が真っ白になって本来言えることが言えない。その悪循環で、昼休みに相談窓口へ電話するところまで追い込まれても、まだ休みませんでした。
結局、心身ともにボロボロになってから退職しました。辞めた直後は、空気の抜けた風船のように何もできない日々が続きました。いま強く思うのは、「辞める」か「我慢して続ける」かの二択になる前に、一度『休職して休む』という手があったということです。当時の私はその選択肢を知らず、潰れてからしか動けませんでした。
だからこそ、「休職したい」と思えている今のあなたは、当時の私より一歩手前にいます。その一歩を、どうか潰さないでください。限界のサインの見極めについては「仕事辞めたい、疲れた…と毎日思っていた|限界のサインと私がとった行動」にも詳しく書いています。
そして、休もうと決めたら、疲れ切った心をまず少しずつ整えることも大切です。私は反芻思考(同じ嫌なことを夜中まで考え続けてしまう癖)に長く苦しみましたが、感情を書き出して客観視するセルフケアに助けられました。いきなりカウンセリングはハードルが高いという人は、認知行動療法ベースのセルフケアアプリから始めるのも一つの入口です。
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休職の進め方|診断書から会社への伝え方まで
休職を考えたとき、流れの基本はシンプルです。
- 心療内科・精神科を受診し、医師に相談する。医師が必要と判断すれば、「◯ヶ月の休養を要する」といった診断書を書いてもらえます。
- 就業規則で休職制度を確認する。休職は法律で全員に保証された制度ではなく、会社の就業規則で定められていることが多い仕組みです。制度の有無・休める期間・給与の扱いは会社によって異なるため、就業規則や人事に確認します。
- 診断書を添えて会社に休職を申し出る。伝える相手は直属の上司や人事です。
「休職 したい 言えない」と検索する人が多いように、いちばんの難所は会社に切り出すところです。私自身、退職を伝えるだけでもデスクの前で何度も引き返した経験があるので、その苦しさはよく分かります。言い出しにくいときは、口頭にこだわらず、まずメールやチャットで「体調不良が続いており、主治医から休養を勧められています。一度ご相談させてください」と一文だけ送るのも手です。診断書という客観的な裏づけがあると、話は進めやすくなります。
「休職 したい けど診断書がない」「そもそも病院に行くのがつらい」という人もいると思います。受診のハードルが高いときは、自宅から相談できる選択肢もあります。詳しくは「オンラインで精神科・カウンセリングを受ける方法|病院に行けなかった私の選択」を参考にしてください。なお、診断書なしで自己判断だけで長期に休むと、欠勤扱いになって不利になることがあるため、休む前に一度受診しておくのが安全です。休職期間を延長したいときも、その都度あらためて医師の診断書が必要になるのが一般的です。
休職中のお金|傷病手当金の基本
休職をためらう最大の理由は、たいていお金です。ここで知っておきたいのが傷病手当金という公的な制度です。
傷病手当金は、病気やケガで働けない期間の生活を支えるために、健康保険から支給される手当です。一般的に、標準報酬日額のおよそ3分の2が、支給を受け始めた日から通算して最長1年6か月まで支給され得るとされています(健康保険法99条)。在籍したまま休職する場合でも、要件を満たせば受給できる可能性があります。
ただし、受給には条件があります。たとえば、連続する3日間の待期期間(療養のために連続して3日間仕事を休むこと)を経て4日目以降が対象になること、会社から給与が支払われている期間は支給対象外(または差額調整)になることなどです。支給の可否・金額・期間・待期の扱いは、加入している健康保険組合や個別の状況によって変わります。必ず加入先の健保組合と主治医に確認してください。ここで知っておきたいのは、「会社を辞めなくても、要件を満たせば療養中の収入を完全には断たずに済む可能性がある」という点です。お金が不安だからと我慢して働き続けて潰れる前に、まず使える制度があることを知っておいてください。
なお、すでにお金が回らず借金がふくらんでいる場合は、休職と並行して早めに整理を進めるほうが楽になります。私自身、借金500万円を抱えて生活を立て直してきました。「借金が返済できない時にやるべきこと」「お金がない時にやるべきこと」に、当事者として通った道を書いています。
休職か、退職か|休んでも回復しないときの判断軸
休職して一度離れてみると、見えてくるものがあります。私が今あらためて大事だと思う判断軸は次の通りです。
- つらさの原因が、一時的か・構造的か。繁忙期やすれ違いなど一時的な負荷なら、休職で回復して戻れることもあります。一方、職場の人間関係や働き方そのものが合っていない(=構造的)なら、戻っても同じことが起きやすいです。
- 休んでも、戻ることを考えると体調が崩れるか。休職期間が終わりに近づいても、復職を想像するだけで動悸や不眠がぶり返すなら、退職は「逃げ」ではなく適切な撤退です。
- 戻る前提が、自分を追い込んでいないか。「休ませてもらった以上、戻らないと申し訳ない」という義務感だけで復職を決めると、再発しやすくなります。
休んでも回復せず、「もう戻れない」と感じたときは、退職という選択も正当です。うつ・適応障害で辞めることへの罪悪感については「うつ病で退職は「ずるい」のか|適応障害で辞めた私の答え」に、当事者としての答えを書きました。
そして、「辞めたいのに、上司に辞めると言えない」という状態も、心が限界に近いときには本当に起こります。私も直接は言えず、最終的に退職代行を使って辞めました。自分で言えないことを恥ずかしいと思っていましたが、「辞められた」という事実のほうがはるかに大きかったです。会う・電話するだけで涙や動悸が出る、引き止められて話が進まない——そんなときは、本人に代わって退職の意思を会社に伝えてくれる退職代行が、あなたを守る手段になります。
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ひとりで抱えないでください
もし「消えてしまいたい」と感じるほど追い詰められているなら、休職や退職を考えるより先に、どうか次の窓口を頼ってください。あなたが無事でいることが、何よりも大切です。
- 厚生労働省「まもろうよ こころ」(電話・SNS相談の一覧)
- よりそいホットライン:0120-279-338(24時間・無料)
- いのちの電話:0570-783-556
そのうえで、まず「休む」という選択肢を、自分から消さないでください。心を壊してまで続ける価値のある仕事はありません。疲れた心を整えるセルフケアから、休職の相談、どうしても自分で言えないときの退職代行まで、現実的な一歩はいくつもあります。
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