※当ページは広告(PR)を含みます。掲載サービスにはアフィリエイトリンクを使用しています。本記事は一般情報提供を目的としたものであり、個別の法律判断を代替するものではありません。応募書類の記載や社会保険の手続きで迷う場合は、ハローワークや社会保険労務士等に確認してください。
休職から回復してきて、転職を考え始めたとき、最初に引っかかるのがこれだと思います。「休職したことは、履歴書に書かないといけないのか。黙っていたら、バレるのか」。
私(宮瀬圭介)は心身を崩して働けなくなった経験があり、この不安の重さは当事者として知っています。先に結論をまとめます。
- 履歴書に「休職」を書く欄はなく、自発的に書く義務も一般にはないとされています。ただし、聞かれたのに嘘をつくのは経歴詐称のリスクになります。
- 隠し通せるかというと、バレうる場面が構造上3つあります。
- だから現実的な戦略は「隠し切る」でも「全部さらけ出す」でもなく、聞かれたら正直に、回復と再発防止をセットで語れるように準備しておくです。
※本記事は2026年7月時点の一般的な情報です。個別のケースは専門窓口で確認してください。
履歴書・職務経歴書にどう書くか
履歴書の様式に「休職歴」という欄はありません。在籍期間は会社に在籍したままなので、職歴として嘘にはなりません。一般に、自分から書く義務まではないと解釈されています。
ただし2つ、線を越えないでください。第一に、面接や申告書で「休職していた期間はありますか」と直接聞かれたのに「ありません」と答えること。これは虚偽の申告で、発覚すれば内定取り消しや懲戒の理由になり得ます。第二に、休職期間中を「別の業務をしていた」など積極的な嘘で埋めること。書かないことと、嘘を書くことの間には、はっきり線があります。
バレうる3つの場面
① 源泉徴収票|収入が少なすぎる
転職先に前職の源泉徴収票を提出すると(年内転職の年末調整で一般的です)、休職で給与が減っていれば収入額に表れます。「この年収、少なくないですか」から話が始まる可能性があります。
② 住民税|天引き額と前年収入のズレ
住民税は前年の所得で決まるため、給与天引きの額から前年の収入水準がおおよそ逆算できます。経理がそこまで見るかはケースによりますが、構造上は見えます。
③ 面接での質問と、入社後の体調
いちばん現実的なのはこれです。空白や退職理由を面接で深掘りされたとき、準備なしで取り繕うと不自然になります。そして入社後に体調が崩れて通院が続けば、隠していたこと自体が信頼の問題になります。隠し切るコストは、入社後もずっと払い続けることになる——ここが一番の盲点です。
なお、傷病手当金を受給していた事実や病名が、健康保険の仕組みを通じて転職先へ自動的に通知されることは、一般にはありません。不安な場合は加入する健康保険やハローワークで確認してください。
正直に話して受かるための組み立て
聞かれたら正直に答える前提で、伝え方を設計します。使うのは3点セットです。
- 事実——「体調を崩し、○ヶ月休職しました」。病名まで言う義務はありません。
- 回復——「現在は回復し、医師からも就労に問題ないと言われています」。主治医と相談して言える状態にしてから転職活動をするのが前提です。
- 再発防止——「原因は過重な業務量(人間関係)で、今は負荷の管理方法を身につけました。御社を選んだのも○○という働き方ができるからです」。
面接官が本当に知りたいのは過去ではなく、「うちで安定して働けるか」です。この3点が語れる人は、休職歴があっても通ります。逆に、原因の分析なしに「もう大丈夫です」だけだと弱い。休職の経験を、自分の限界と働き方を理解している証拠に変換するのがこの組み立ての狙いです。
その前に|「同じ場所」に戻らないためのキャリアの棚卸し
ひとつ、当事者として言わせてください。休職明けの転職でいちばん危ないのは、書類の書き方ではなく、焦って「前と同じ構造の職場」に飛び込むことです。収入の空白が怖くて、最初に内定が出た会社に決める。そして同じ理由でまた消耗する。
だから転職活動の前に、「自分は何で消耗したのか。どういう条件なら消耗しないのか」を言葉にしておく価値があります。自力で難しければ、キャリアコーチングで壁打ちする手もあります。ポジウィルキャリアは求人紹介ではなくキャリア設計の相談が本業なので、「どの会社に行くか」の前の「どう働くか」を整理するのに向いています。
似た選択肢にキャリパトがあります。こちらは「やりたいこと探し」からではなく、過去の経験を分解して自分の判断基準をつくるタイプのキャリアコーチングで、面談だけで終わらせず本腰を入れてキャリア戦略を設計し直したい人向きです。
お金まわりも先に整えておく
休職中・退職後の転職活動は、収入の不安との戦いでもあります。退職前後で使える給付は「傷病手当金をもらって退職する手順|辞める前の全体図」と「適応障害で退職|失業保険は給付制限なしにできる条件」にまとめました。お金の余裕は、焦らない転職活動の土台になります。
よくある質問
休職中に転職活動をしてもいいのですか?
法律で一律に禁止されているわけではありませんが、休職は「療養に専念する」ための期間なので、会社の規程との関係で問題になり得ますし、療養と両立できるかという本質的な問題もあります。傷病手当金は「働けない状態」への給付なので、扱いには特に注意が必要です。迷う場合は主治医と、必要に応じて社会保険労務士等に確認してください。
休職を隠して入社してしまいました。どうなりますか?
聞かれていないのに書かなかっただけなら、直ちに問題になるとは限りません。直接聞かれて嘘をついていた場合は、発覚時に信頼問題・処分の可能性があります。今の職場で安定して働けているなら、それ自体があなたの回復の証明です。体調管理を最優先にしてください。


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