退職給付金サポートは怪しい?詐欺と見分ける5つの基準

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※当ページは広告(PR)を含みます。本記事は一般情報提供を目的としたものであり、個別の受給可否を保証するものではありません。制度の最新情報は必ず公式窓口でご確認ください。

私自身、適応障害で潰れるように会社を辞めたあと、SNSで「退職給付金サポート」の広告を何度も目にしました。「最大○百万円受け取れる可能性」「まずはLINEで無料診断」。正直に言うと、最初の感想は「怪しい」でした。お金も体力も残っていない時期に、こういう広告だけは元気に追いかけてくる。だからこそ放置できず、制度の仕組みから業者の料金体系まで、自分で調べ尽くしました。

この記事は、その「怪しいと思って調べた側」の私が、結論と見分け方を整理したものです。

目次

結論:制度自体は実在する。ただし業者には当たり外れがある

先に結論をまとめます。

  • 「退職給付金」と呼ばれるお金の正体は、主に傷病手当金と失業保険(基本手当)という実在の公的制度。謎の特別な給付金ではない
  • 申請サポート業者の存在自体は違法ではないが、質に大きな差があり、悪質なものも混ざっている
  • 制度の申請は本来無料で、自分で申請できる人も多い。使うかどうかは「自分の状況」で決めればいい

「怪しい」と感じたあなたの感覚は、間違っていません。ただ、その感覚だけで制度そのものまで遠ざけてしまうと、本来受け取れるはずのお金を取りこぼします。私は辞めた当時この制度をよく知らず、あとから「知っていれば」と後悔した側です。順番に整理します。

「退職給付金」の正体は、主に傷病手当金+失業保険

広告では「退職給付金」とひとくくりにされますが、実体は次の2つの公的制度の組み合わせです。

制度 中身 窓口
傷病手当金 健康保険の制度。業務外の病気・けがで働けないとき、連続3日の待期のあと4日目から支給。金額はおおよそ直近12ヶ月の標準報酬月額の平均÷30×3分の2で、支給開始日から通算1年6ヶ月まで 加入している健康保険(協会けんぽ等)
失業保険(基本手当) 雇用保険の制度。「働ける状態で求職中」の人が対象 ハローワーク

ポイントは、この2つは同時には受けられないことです。傷病手当金は「働けない人」、失業保険は「働ける人」の制度だからです。働けない間はハローワークで受給期間延長(最長3年)の手続きをしておき、回復後に失業保険へ切り替える──これが広告で言う「最大○百万円」の中身です。上限に近いケースを大きく見せているだけで、魔法のお金ではありません。

制度の全体図(受給を始めてから辞める手順)は傷病手当金をもらって退職する手順にまとめています。退職後も傷病手当金を受け続ける(継続給付)には条件があります。①退職日まで継続して1年以上の被保険者期間があること、②退職日時点で受給中か受けられる状態であること、③退職日に出勤していないこと。とくに③は有名な地雷で、退職日に挨拶や引き継ぎで出勤すると継続給付の権利が消えます。金額や条件の最終確認は、必ず加入している健保(協会けんぽ等)で行ってください。

なお「限界だけど、まだ在職中」という方は、辞める前に選べる道の整理から始めるのが先です。休職したいけど言い出せない人向けの記事に、私が潰れてから知った順番をまとめています。

なぜ「怪しい」と感じるのか

制度が本物なのに広告が怪しく見えるのには、はっきりした理由があります。

  • 「最大○百万円」という表現──条件が揃った上限ケースの数字だけを大きく見せている。あなたがいくらになるかは、給与・加入期間・体調次第でまったく別
  • LINE登録への誘導──料金も仕組みも明かさないまま、まずクローズドな場に引き込む構造そのものが不信感を生む
  • 仕組みの不透明さ──「何という制度のお金なのか」を説明しない広告が多い。傷病手当金と失業保険だと最初から言えばいいのに、言わない

つまり「怪しい」という直感は、正常な防御反応です。その直感を捨てる必要はなく、次の基準で個別に確かめればいいだけです。

詐欺・悪質業者と見分ける5つの基準

私が調べる中で「これに当てはまったら離れる」と決めた基準が5つあります。

基準1:全額前払いを要求する

受給できるかどうか分からない段階で全額を先に払わせる業者は、受給結果に責任を持つ気がない構造です。後払い(受給後の支払い)や成果連動か、まず確認してください。

基準2:「絶対もらえる」「誰でも対象」と断定する

受給可否を決めるのは健保やハローワークであって、業者ではありません。被保険者期間や退職日の過ごし方ひとつで結果が変わる制度を「絶対」と言い切る時点で、誠実さより営業を優先しています。

基準3:料金体系が不明瞭

「成功報酬○%」の母数は何か、追加費用はあるか、途中解約時はどうなるか。聞いても明確な答えが返ってこないなら、契約後に揉めるのはほぼ確実です。

基準4:特定の診断結果へ誘導する

「この症状で診断書をもらってください」と指示する業者は最も危険です。事実と異なる申請に加担すれば不正受給になり得ますし、業者が報酬を取って法律事務を代行すれば非弁行為(弁護士法違反)の疑いも出ます。リスクを負うのは業者ではなく、あなたです。

基準5:会社情報・運営者が確認できない

運営会社名・所在地・特定商取引法に基づく表記がサイトで確認できない、検索しても実体が出てこない──この状態でお金と健康情報を預けるべきではありません。

自分で申請できるケース:無料で、健保とハローワークで完結する

大前提として、傷病手当金も失業保険も申請自体にお金はかかりません。傷病手当金の申請書は、本人記入+事業主の証明(在職期間分のみ)+医師の意見書で構成され、退職後の期間分は事業主証明も不要です。失業保険側の手続き(受給期間延長を含む)はハローワークで完結します。

次に当てはまる人は、業者を挟まず自力で進められる可能性が高いです。

  • 在職中から準備でき、退職日までの段取り(出勤しない等)を自分で管理できる
  • 役所的な書類のやりとりが極端に苦にならない
  • 会社に在職分の証明を頼める関係が残っている

分からない点は、加入している健保(協会けんぽ等)に直接電話すれば無料で教えてもらえます。

サポートを使う合理性があるケース

一方で、私は「全員自力でやれ」とも思っていません。自分が潰れたときのことを思い出すと、電話1本かける気力すらない時期は確かにありました。次のような状況なら、お金を払ってでも外部の手を借りる合理性はあります。

  • 体力・気力が残っておらず、調べながら進めること自体が無理
  • 退職の話を自分で切り出せず、退職そのものから支援が必要(この場合の選択肢は退職代行の比較記事でも整理しています)
  • 退職日や書類の段取りでつまずくと取り返しがつかないため、伴走者がほしい

参考までに、この分野でよく名前が出るPOOL BOXを、私は上の5つの基準に照らして確認しました。確認できた範囲では、相談無料・完全後払い(受給後の支払い)で全額前払い要求がなく、運営者情報も公開されています。退職代行から給付金申請、転職支援まで一気通貫で、申請実績1,500件超(自社公表値)。「優良と保証する」とまでは言いませんが、少なくとも私の見分け基準には引っかかりませんでした。判断材料は無料相談で集まるので、合うかどうかはそこで見極めてください。

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不正受給は絶対にしない

最後に、これだけは線を引いておきます。事実と異なる内容で申請すれば不正受給です。発覚すれば受け取ったお金の返還にとどまらず、ペナルティの対象になり得ます。「こう書けば通る」「この症状だと言ってください」と誘導してくる業者に出会ったら、得をする話ではなく、あなただけがリスクを背負う話です。その場で離れてください。

体調を理由に辞めることに罪悪感を持つ人ほど、この線を踏み越えたくなる誘いに弱くなります。罪悪感との向き合い方は「うつで退職はずるいのか」という記事に書きましたが、正規の手続きで受け取るお金に、後ろめたさは一切要りません。

困ったときの公的窓口

制度のこと、業者とのトラブル、どちらも無料で相談できる公的窓口があります。迷ったらまずここへ。

「怪しい」と感じる感覚は、捨てなくていい。その感覚のまま、制度は制度として正しく使い、業者は基準で選別する。潰れてから調べた私が言えるのは、それがいちばん損をしない順番だ、ということです。

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この記事を書いた人

宮瀬圭介(みやせ けいすけ)

ADHD診断済みの30代男性。FXで268万円の損失、借金500万円からの生活再建中。 プロフィール詳細 →

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この記事を書いた人

ADHD診断済みの30代男性。FXで268万円の損失、借金500万円からの生活再建中。機能不全家族・ADHD・借金について当事者視点で発信しています。

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