※当ページは広告(PR)を含みます。掲載サービスにはアフィリエイトリンクを使用しています。本記事は一般情報提供を目的としたものであり、個別の法律判断・医療判断を代替するものではありません。体調がつらい場合は医療機関や公的相談窓口にも確認してください。
渋谷を歩いていたら、街頭アンケートに呼び止められました。ホワイトボードに大きくこう書いてありました。「明日、会社に行きたくないかも……と思ったときのこと、教えて!」
答え方はシール投票です。縦軸に理由が4つ——職場の人間関係、業務量が多すぎる、プライベートが大変、仕事の難易度。横軸に頻度が4つ——週に数回、月に数回、年に数回、そして「実際に休職したことがある」。自分に当てはまるマスにシールを貼っていく形式でした。
私はボードの前でしばらく止まりました。会社員だった頃の自分なら、迷わず貼る場所が決まっていたからです。職場の人間関係、週に数回。あの頃の私はそこの住人でした。
この記事では、そのボードで見えたことと、「会社に行きたくない」という気持ちを頻度で分けて考える方法を、休職・退職を経験した私(宮瀬圭介)の実体験から書きます。
ボードで一番シールが密集していた場所
先に断っておくと、これはあるベンチャー企業の街頭調査で、票数を数えたわけでも、科学的な調査でもありません。私が答えた時点のボードの見た目の話です。
それでも、ひと目で分かるくらい偏っていました。一番シールが密集していたのは「職場の人間関係 × 週に数回」のマスです。ざっと見て、ボード全体の4分の1くらいがそこに集まっていた。2番手が「業務量が多すぎる × 週に数回」。つまり、「たまに行きたくない」ではなく、毎週のように行きたくないと思っている人が、それだけ普通にいるということです。
ボードの上には、もうひとつ大きな問いが書いてありました。「休職が『キャリアの断絶』にならない社会とは?」——この問いは、休職を経験した私にとって他人事ではありませんでした。答えは後半に書きます。
「会社に行きたくない」は異常じゃない
公的なデータでも裏が取れます。厚生労働省の令和5年 労働安全衛生調査(実態調査)では、仕事や職業生活に関して強い不安やストレスを感じている労働者は82.7%。ストレスの中身は「仕事の失敗、責任の発生等」39.7%、「仕事の量」39.4%、「対人関係(セクハラ・パワハラを含む)」29.6%です(2026年7月時点で公表されている確定値)。
8割がストレスを抱えて働いているのだから、「会社に行きたくない」と思うこと自体は、多数派の感情です。問題は、その気持ちがどのくらいの頻度で来るか。あのボードの横軸が、実はそのまま危険度の目盛りになっています。
頻度で分ける|あなたはどのマスにいるか
年に数回なら|行事や季節の波
連休明け、大きなイベントの前、苦手な行事。年に数回の「行きたくない」は、ほとんどの人にあります。ここはまだ、気持ちの波の範囲です。
月に数回なら|負荷の波を観察する
月に数回になってきたら、何がきっかけで来るのかをメモしてください。特定の会議の前か、特定の人と会う日か、締切の前か。きっかけが特定できれば、対処も特定できます。逆に「理由がわからないのに月に何度も来る」なら、疲れが溜まっているサインです。
週に数回なら|それは気分ではなく構造の問題
あのボードで一番シールが集まっていた場所です。週に数回、行きたくないと思うのは、もう「甘えの頻度」ではありません。人間関係や業務量など、あなたの努力では変えられない構造が原因になっていることが多いからです。理由が人間関係なら「会社行きたくない理由が人間関係なら|週数回は限界のサイン」に、私の経験も含めて対処の順番を書きました。「家にいたい」と思う朝が続くなら「仕事行きたくない、家にいたい…は甘えじゃない」も読んでください。
体にサインが出ているなら|頻度より優先
朝に涙が出る、動悸がする、吐き気がする、布団から動けない。こうなったら頻度の話ではなく、体からの警告です。私自身、パニック発作を経験した後、朝、泣きそうになりながら支度をしていた時期があります。その時期のことと対処は「朝、仕事行きたくなくて泣く|涙が出る時の休み方と受診の目安」に分けて書きました。何科に行けばいいか迷っているなら「仕事の拒否反応で病院は何科?」を見てください。
「休職がキャリアの断絶にならない社会とは?」への私の答え
ボードの大テーマに、当事者として答えます。私は会社員時代、心身を崩して働けなくなり、休んで、最終的に退職しました。当時一番怖かったのは、収入が止まることと、「一度レールを外れたら戻れない」という感覚でした。
実際に通ってみて分かったのは、断絶を防ぐのは根性ではなく、制度の知識だったということです。健康保険の傷病手当金は、条件を満たせば通算1年6ヶ月、給与のおよそ3分の2が支給されます。これがあるかないかで、「休む」の意味がまったく変わります。全体の段取りは「傷病手当金をもらって退職する手順|辞める前の全体図」にまとめてあります。休職に罪悪感がある人は「休職は迷惑で甘え?罪悪感で休めなかった私の答え」、休職後の転職が不安な人は「休職は履歴書に書く?転職でバレる3つの場面」をどうぞ。
ただ、働けないほど消耗しているときに、待期期間の管理や申請書の段取りを一人で正確に回すのは大変です。私も当時は制度を調べる気力すら残っていませんでした。辞める前に「自分の場合、どの給付をどの順番で使えるか」を無料相談で確認できるサービスがあります。
よくある質問
会社に行きたくない人はどれくらいいますか?
厚生労働省の令和5年 労働安全衛生調査では、仕事や職業生活で強い不安やストレスを感じている労働者は82.7%です。私が渋谷で答えた街頭調査のボードでも、シールが一番集まっていたのは「職場の人間関係で週に数回行きたくないと思う」のマスでした。「行きたくない」と思うこと自体は多数派です。
毎週のように行きたくないと思うのは甘えですか?
私は甘えではないと考えます。週に数回の頻度で続くなら、人間関係や業務量といった構造的な原因があることが多く、気合いでは解決しません。私自身、その状態を放置して心身を崩しました。頻度が高いほど、早めに休む・相談する・環境を変えるという手を打つべきです。
どうしても行きたくない日は休んでいいですか?
休んでいいです。当日に休む連絡の仕方や、休みが続くときの制度の使い方は、本文で紹介した各記事に分けて書きました。体にサインが出ているなら、休むことを最優先にしてください。


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