私はDMM FXを使っていた。
2019年から2020年にかけて、FXで合計268万円を失った。2019年に192万円、2020年に76万円。主にポンドル(GBP/USD)を取引していた。
FXで大損した話をすると、「どこのFX会社を使っていたの?」と聞かれることがある。まるでFX会社選びを間違えたから負けたかのように。
だから正直に書く。私が使っていたのはDMM FXだ。国内最大手のひとつで、多くの人が使っている、あのDMM FXだ。
そして先に結論を言っておくと、DMM FXは悪くない。悪かったのは、全部私だ。
なぜDMM FXを選んだのか
FXを始めようと思ったとき、最初に調べたのは「どのFX会社がいいか」だった。
検索すれば、比較サイトがいくらでも出てくる。スプレッドが狭い、取引ツールが使いやすい、口座開設が早い。どのサイトでもDMM FXは上位に出てきた。
選んだ理由は単純だった。
- スプレッドが業界最狭水準だった
- スマホアプリの評判が良かった
- 口座開設のキャンペーンをやっていた
- 初心者向けと紹介されていた
今思えば、FX会社選びに何時間もかけたのに、トレード手法やリスク管理の勉強にはほとんど時間をかけなかった。順番が完全に逆だった。
DMM FXの良いところは確かにある
268万円を失った人間が言うのも変な話だが、プラットフォームとしてのDMM FXは良くできていると思う。
スプレッドは実際に狭い。ドル円0.2銭は、取引コストとしては十分に低い。ポンドルもスプレッドは安定していた。約定も早く、滑ることも少なかった。
取引ツールは使いやすい。PC版もスマホアプリも、直感的に操作できる。チャートも見やすく、注文もスムーズにできた。
入出金も早い。クイック入金は即時反映だったし、出金も翌営業日には着金していた。
サポートに問い合わせたこともあったが、対応は丁寧だった。LINEで問い合わせできるのも便利だった。
プラットフォームとして不満があったかと聞かれたら、正直ほとんどない。システムが落ちて損失が出たとか、不正なスプレッド拡大があったとか、そういう経験は一度もなかった。
問題はプラットフォームではなく私自身だった
DMM FXの使い勝手が良いことは事実だ。だが、「使い勝手が良い」ということは、裏を返せば「簡単にポジションを持ててしまう」ということでもある。
私はADHD(注意欠如・多動症)の傾向がある。衝動性が強く、「やりたい」と思ったら即行動してしまう。
FXにおいて、この特性は致命的だった。
チャートを見て「ここで入れば勝てそう」と思った瞬間、もう指がエントリーボタンを押している。損切りラインを決めずにポジションを持つ。含み損が出ると「戻るはず」と根拠なく信じてナンピンする。含み益が出ると「もっと伸びるはず」と利確できずに反転して損失になる。
当時はサインツールもコンサルも使わず、感覚と勢いだけで取引していた(「もちぽよアラート」というシグナルツールを使い始めたのは2024年以降の話で、これも結局は更なる損失につながった)。機械的なルールが必要だと頭では分かっていても、実際には「たぶんここで反発する」「もう少し伸びるはず」と根拠のない読みでポジションを持ち、損切りラインも決めずに突っ込んでいた。
ツールがあっても、それに従う自制心がなければ意味がない。
スマホで簡単にトレードできることの危険性
DMM FXのスマホアプリは本当に優秀だった。起動して数タップでエントリーできる。チャートもリアルタイムで動く。プッシュ通知で相場の急変も知らせてくれる。
その「優秀さ」が、私にとっては罠だった。
通勤中の電車でトレードした。昼休みにトイレでチャートを確認した。夜中に目が覚めてスマホを開き、ポジションを確認して、そのまま追加エントリーした。深夜のロンドン市場が動く時間帯に、布団の中でポンドルを売買していた。
トレードが生活のすべてを侵食していた。
もしスマホアプリがなく、PCの前に座らないとトレードできない環境だったら、取引回数は確実に減っていたはずだ。取引回数が減れば、損失も減っていた可能性は高い。
これはDMM FXに限った話ではない。今のFXアプリはどこも同じだ。ユーザーが取引しやすいように、あらゆる摩擦を取り除く設計になっている。それは企業としては正しい。だが、衝動的な人間にとっては、摩擦がないことそのものがリスクになる。
FXで大損して立ち直れないときに気づいたこと
268万円を失って、私が学んだことはひとつだ。
FXで負ける原因は、FX会社ではない。
スプレッドが0.1銭狭かろうが広かろうが、取引ツールが使いやすかろうが使いにくかろうが、負ける人は負ける。勝てる人は勝てる。
私が負けた原因は明確だった。
- 損切りルールを守れなかった
- ロットを上げすぎた
- 根拠のないエントリーを繰り返した
- 負けを取り返そうとして倍賭けした
- ADHDの衝動性を制御できなかった
どのFX会社を使っていても、同じ結果だっただろう。
FX会社の比較サイトは山ほどある。「スプレッドが狭い会社」「キャッシュバックがお得な会社」「初心者におすすめの会社」。だが本当に必要な情報は、「あなた自身がFXに向いているかどうか」だ。そしてその答えは、どの比較サイトにも書かれていない。
FXで負ける構造的な理由については、別の記事に詳しく書いた。
「FXやめとけ」は本当だった|268万円失った私が断言する理由
関連記事:もちぽよアラートは勝てない?、ポンドルに192万円溶かした末路
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FXの損失で借金を抱えてしまったら
FXの損失は、FXだけの問題では終わらないことがある。
私の場合、FXの268万円の損失に加え、コロナ禍での売上減少が重なり、最終的に500万円の借金を抱えることになった。FXの損失だけで20万円の情報商材詐欺にも引っかかっている。冷静な判断力を失っていた時期に、「必勝法」を謳うFXコンサルに金を払ってしまった。
借金が膨らんでいく過程では、「なんとかなる」「来月の収入で返せる」と思い続けていた。ADHDの特性もあり、目の前の問題を先送りにする癖があった。
もしFXの損失や借金で苦しんでいるなら、一人で抱え込まないでほしい。私自身、専門家に相談したことで、返済計画を立て直すことができた。
借金の問題は、放置すればするほど選択肢が狭くなる。まだ選択肢があるうちに動くことが、いちばん大事だと身をもって学んだ。
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この記事は筆者(宮瀬圭介)の個人的な体験に基づくものです。特定のFX会社やサービスを推奨・非推奨するものではありません。FX取引には元本を超える損失が生じるリスクがあります。投資判断はご自身の責任において行ってください。また、借金問題に関する記述は筆者個人の経験であり、法的なアドバイスではありません。借金問題でお悩みの方は、弁護士や司法書士などの専門家にご相談ください。
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