FXやめとけは本当だった|268万円失った私の止め方

PR本記事は広告(PR・アフィリエイトリンク)を含みます。掲載内容は筆者の体験に基づく一般的な情報提供であり、特定の成果・効果を保証するものではありません。個別の状況については専門家にご相談ください。

FXで9割が負けると言われている。私もその9割に入った一人だ。

累計268万円。これは私がFX取引で失った金額だ。「だいたいそのくらい」ではなく、確定申告書の「先物取引に係る雑所得等」の欄にはっきりと記載されている数字だ。2019年分と2020年分の申告書を見返すたびに、胃のあたりが重くなる。

この記事は、「FXで稼ぐ方法」を教える記事ではない。ちなみに私がFXを始めたきっかけは、松井証券の株口座の画面で「FX」の文字を見たことだ。一度やめた後も、セルフバック(アフィリエイトの口座開設報酬)で再び口座を開いてしまった。最初のトレードで一瞬にして9万円が消えた。胃の底が抜けるようなズーンとした感覚を覚えている。あの衝撃でやめていれば、268万円は失わなかった。

むしろその逆で、なぜ負けるのかを、実際に大金を失った人間が本気で振り返って書いたものだ。巷に溢れる「FXで勝つコツ」の記事より、こっちの方がよほど役に立つと思っている。

目次

私がFXで失った金額の内訳

まず、損失額を正確に記しておく。

2019年:マイナス192万円。2020年:マイナス76万円。合計268万円の損失だ。

いずれも確定申告で「先物取引に係る雑所得等」として申告し、3年間の繰越控除を使った。つまり翌年以降の利益と相殺して「節税」できる制度を使ったわけだが、そもそも翌年以降に利益が出なければ意味がない。実際、私はFXから撤退したので、この繰越控除が活きることはなかった。268万円は、ただ消えた。

私が主に取引していたのはGBP/USD、いわゆるポンドルだ。ポンドルはボラティリティ(値動きの幅)が大きい通貨ペアで、短時間で数万円の利益が出ることもあれば、同じだけ一瞬で吹き飛ぶこともある。その激しさに魅せられた。冷静に考えれば、初心者が手を出すべき通貨ペアではなかった。

なぜ私は負けたのか(1) ── 検証なしで相場に挑んだ

FXで勝っている人は例外なく「検証」をしている。過去のチャートを何百、何千と遡って、自分の手法が本当に優位性があるのかを数字で確認する作業だ。私はこれをほとんどやらなかった。

2019-2020年当時は、検証もせず、ツールも使わず、感覚と勢いだけで取引していた。「自分のセンスでなんとかなる」という根拠のない自信だけが頼り。チャートを見て「ここで入れば勝てそう」と思った瞬間にエントリーする、その繰り返しだった。後年(2024年以降)に「もちぽよアラート」というシグナルツールを試したこともあるが、それでさらに損失を積み上げただけで、累計300万円規模を失う結果になった。

ツールの勝率が良い時期は「これさえあれば勝てる」と確信した。悪い時期は「ツールの精度が落ちている」と思った。どちらも間違いだ。相場環境は常に変わる。一つのツールがずっと機能し続けることはない。そんな当たり前のことに気づくのに、192万円かかった。

なぜ私は負けたのか(2) ── ルールを守れなかった

FXの教科書には必ず「ルールを決めて、それを守れ」と書いてある。損切りラインを決める。エントリー条件を満たさなければ見送る。利確目標に達したら欲張らない。全部わかっていた。わかっていて、守れなかった。

含み損が膨らんでくると「もう少し待てば戻る」と思う。根拠はない。ただ、損切りボタンを押した瞬間に「負け」が確定するのが怖いだけだ。そうやって待っている間に、含み損はどんどん広がっていく。最終的に耐えきれなくなって切った時には、当初の損切りラインの何倍もの損失になっている。

逆に利益が出ている時はどうか。少しでもプラスが出ると「ここで反転したらどうしよう」と不安になり、すぐに利確してしまう。本来なら伸ばすべき場面で、数千円の利益で逃げる。これが典型的な「損大利小」だ。負ける人のほぼ全員がこのパターンにハマる。私も例外ではなかった。

なぜ私は負けたのか(3) ── ロットが身の丈に合っていなかった

証拠金が30万円しかないのに、1ロット(10万通貨)で入る。ポンドルで1ロット張ると、10pips逆行しただけで1万円の含み損になる。30pipsで3万円。証拠金の10%が一瞬で消える計算だ。この状態で冷静な判断ができるわけがない。

そして一番やってはいけないことをやった。負けた後に「取り返したい」という気持ちでロットを上げるのだ。さっき1ロットで2万円負けたから、次は2ロットで取り返そう。これが上手くいくことは、ほぼない。感情的になっている時のトレードは、ほぼ確実に裏目に出る。そしてさらに大きな損失を出し、さらにロットを上げる。この悪循環が、私の192万円の損失の大部分を占めている。

なぜ私は負けたのか(4) ── ADHDの衝動性

FXをやめてしばらく経ってから、私はADHD(注意欠如・多動症)の診断を受けた。振り返ってみると、FXでの負けパターンの多くが、ADHDの特性そのものだった。

チャートを開いていると「今すぐエントリーしたい」という衝動が抑えられない。エントリー条件を満たしていなくても、値動きを見ているだけで手が動いてしまう。「待つ」ができない。これはADHDの衝動性そのものだ。

損切りできないのも同じだ。「損切りすべき」と頭ではわかっているのに、行動に移せない。先延ばし癖がここでも出る。逆に、新しい手法やインジケーターの情報を見つけると、今やっていることを放り出してすぐに飛びつく。新規性への過剰反応。これもADHDの特性だ。

FXとADHDの相性は最悪だと断言できる。リアルタイムで動くチャート、一瞬で変わる損益、次々と訪れるエントリーチャンス。刺激を求めるADHDの脳にとって、FXのトレード画面は麻薬のようなものだった。ドーパミンが出る。興奮する。そして負ける。

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損失が膨らんで焦っていた時期に、さらに馬鹿なことをした。X(旧Twitter)で見つけたFXコンサルに20万円を支払ったのだ。「月利30%の手法を教えます」という、今思えば典型的な詐欺の文句に引っかかった。

結果はもちろん詐欺だった。最初の数回はそれらしいやり取りがあったが、具体的な手法は一切教えてもらえず、質問しても曖昧な返答しか返ってこない。そのうち返信が遅くなり、最終的には完全にフェードアウトされた。20万円は消えた。

「負けている人ほど詐欺に引っかかる」。これは本当だ。冷静な判断力を失っている時に、「これで取り返せる」という甘い言葉は、ものすごく魅力的に聞こえる。FXで負けている人は、本当に気をつけてほしい。

(この詐欺の詳しい経緯は「FXコンサルは詐欺だった|20万円騙し取られた体験談」で書いている。)

268万円失って分かった「FXやめとけ」の本当の意味

FXは「ゼロサムゲーム」だ。正確にはスプレッド分だけマイナスサムだが、本質は変わらない。誰かが100万円勝った裏側には、100万円以上負けた人がいる。そして個人トレーダーは、機関投資家やヘッジファンドの投機筋と同じ土俵で戦っている。莫大な資金力、高速アルゴリズム、専門のアナリストチームを持つ相手に、個人が自宅のPCで勝ち続けられると思う方がおかしい。

「FXで月○万円の副収入」「脱サラしてFXで自由な生活」。SNSやYouTubeにはそんな話が溢れている。でも、それが実現できるのはごく一部の人間だけだ。99%の人にとって、FXは資産を減らす行為でしかない。

私は今、FXを完全にやめた。LINEのポンドルFX部屋も、後年試した「もちぽよアラート」も、もう見ていない。2019-2020年の268万円と、2024年以降の追加損失を合算すれば累計300万円規模。戻ってこない。でも、これ以上失うものはなくなった。それだけでも、やめた価値はあったと思っている。

関連記事:FXで借金地獄に落ちた体験談FXでなぜ借金が増えるのかもちぽよアラートの体験談ポンドルで破産しかけた体験談ADHDでFXに手を出して268万円溶かした話

FXをやめられない時に最初に止めること

FXをやめられない時に、最初に探すべきなのは「次に勝てる手法」ではない。追加で入金する導線を切ることだ。セルフバックで口座を作る、ボーナスを理由に入金する、負けを取り返すためにロットを上げる。この順番に入った時点で、もう投資ではなく損失の回収行動になっている。

  1. 追加入金、クレジットカード入金、セルフバック目的の新規口座開設を止める。
  2. FXアプリを消す前に、口座残高、入出金履歴、借入先、毎月の返済額を1枚に書き出す。
  3. カードローン、消費者金融、リボ払い、事業資金から相場に入れた金を「生活費の借金」と分けて見る。
  4. 税金や損失繰越は、再入金する理由にしない。制度確認は国税庁の先物取引に係る雑所得等の課税関係で確認する。
  5. SNSの投資勧誘、個人間融資、無登録業者の貸付は近づかない。金融庁も無登録業者やSNS上の個人間融資への注意を出している。
  6. 借金化しているなら、相場の画面ではなく相談先を開く。法テラスのサポートダイヤルや、弁護士・司法書士の無料相談で、返済不能かどうかを先に見てもらう。

大事なのは、損失を取り返す前提で計画を組まないことだ。私は「あと1回だけ」で何度も戻り、結果として損失を増やした。やめるとは、根性でチャートを見ないことではない。入金経路と借入経路を先に閉じることだ。

※もしFXの損失原因にコンサル詐欺・情報商材詐欺・SNS発信源の投資勧誘などの詐欺要素があれば、被害金の返金交渉も並行で動けます。返金が成功すれば借金そのものが圧縮されます。

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FXの損失で借金を抱えてしまった方へ

私のようにFXで大きな損失を出し、結果として借金を抱えてしまう人は少なくない。生活費を削ってFXにつぎ込んだ人、消費者金融やカードローンで資金を作ってしまった人。その苦しさは、経験した人間にしかわからない。

私自身、FXの損失だけでなく、コロナ禍での事業不振も重なり、最終的に500万円の借金を抱えることになった。毎月の返済に追われ、通帳の残高を見るのが怖かった時期がある。

一つだけ伝えたいのは、一人で抱え込まないでほしいということだ。借金問題には「任意整理」や「個人再生」といった法的な解決手段がある。弁護士や司法書士への相談は、多くの事務所で無料で受け付けている。相談したからといって、すぐに手続きが始まるわけではない。まずは自分の状況を整理して、選択肢を知るだけでも、気持ちはだいぶ楽になる。

「借金=人生終わり」ではない。私自身、500万円の借金と向き合いながら、少しずつ生活を立て直している最中だ。

国の無料相談窓口である法テラス(0570-078374)でも、借金問題の相談ができる。

たとえば弁護士法人ちらいふく司法書士法人ホワイトリーガルでは、借金の減額診断や返済プランの相談を無料で受けられる。

アース司法書士事務所(無料相談) — 任意整理・債務整理の無料相談に対応。

司法書士法人ライタス総合事務所(無料相談) — 任意整理・債務整理の無料相談に対応。

スターフォード法律事務所(無料相談) — 借金問題専門。全国対応・初回相談無料。

SAO司法書士法人(無料相談) — 任意整理・個人再生・自己破産に対応。相談無料。

FXやめとけでよくある質問

FXやめとけは本当ですか?

少なくとも、生活費や借入金を入れてしまう人、負けを取り返すためにロットを上げる人、SNSの手法や情報商材を追い続ける人には本当だと思う。私自身、268万円を失ってからそう判断した。

FXをやめられない時は何から止めればいいですか?

まず追加入金を止める。アプリ削除より先に、入出金履歴、借入先、毎月の返済額を書き出す。口座や手法ではなく、入金経路を閉じるのが先だ。

FXの損失は確定申告で確認できますか?

国内FXなどの先物取引に係る雑所得等は、国税庁が課税関係を案内している。損失繰越の可否や申告方法は、年度や取引形態によって変わるため、国税庁情報や税理士で確認してほしい。

FXの損失で借金がある時はどこに相談しますか?

法テラス、弁護士、司法書士などの法律相談先が候補になる。借金が複数社に分かれている、返済のためにさらに借りている、督促が怖いという状態なら、相場を見るより先に返済計画を相談した方がいい。


この記事は個人の体験に基づくものであり、投資助言や専門的なアドバイスではありません。FX取引は元本割れのリスクがあり、損失額が証拠金を上回る可能性があります。借金問題については必ず弁護士・司法書士等の専門家にご相談ください。

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この記事を書いた人

宮瀬圭介(みやせ けいすけ)

ADHD診断済みの30代男性。FXで268万円の損失、借金500万円からの生活再建中。 プロフィール詳細 →

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この記事を書いた人

ADHD診断済みの30代男性。FXで268万円の損失、借金500万円からの生活再建中。機能不全家族・ADHD・借金について当事者視点で発信しています。

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