発達障害の借金癖は治せる?私が止めた仕組み

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※本記事は広告(PR)リンクを含みます。また、本記事は筆者自身の体験に基づく一般的な情報提供であり、個別の医学的・法的・財務的助言ではありません。診断や具体的な手続きは専門家にご相談ください。

「また借りてしまった」。そう思った夜が、私は何度もある。

反省して、決意して、なのにまた繰り返す。自分(あるいは家族)の借金癖が発達障害のせいなんじゃないか――そう思ってここにたどり着いたなら、まず言わせてほしい。

それは意志が弱いからじゃない。そして、繰り返してしまうクセは仕組みで止められる。

私はADHDと診断されていて、衝動性で500万円の借金を作った当事者だ。この記事では「なぜADHDだと借金しやすいのか」という理屈の話はしない。それは別の記事に詳しく書いた。ここで書くのは、繰り返してしまう借金癖を、私が実際にどうやって止めたか。その一点だけだ。

※「そもそもなぜADHDは借金しやすいのか」を先に知りたい人は、衝動性で500万円を作った体験談をまとめた ADHDと借金の関係|衝動性で500万円の借金を作った体験談 を読んでほしい。本記事は、その「対処」だけに絞る。

目次

借金癖は「意志が弱い」せいなの?

結論から言う。違う。

借金を繰り返す人は、よく「だらしない」「反省してない」と責められる。私も散々そう言われたし、自分でもそう思っていた。でも、これは性格の問題というより、脳の特性と、お金を借りやすすぎる環境がかけ算になって起きていることが多い。

たとえばADHD(注意欠如・多動症)の特性のひとつに「衝動性」がある。簡単に言うと、「欲しい」と思った瞬間に、待てずに行動してしまう力のことだ。先のことより、今この瞬間の満足を優先してしまう。

そこに、スマホひとつで数分で借りられるカードローン、後払い、リボ払いがそろっている。今の世の中は、衝動性のある人にとって借りやすすぎる。

つまり借金癖は、「弱い意志」対「強い誘惑」の根性勝負ではない。根性で勝とうとするから、何度も負ける。だったら、根性に頼らない方法に切り替えればいい。それがこの記事の話だ。

※治療が必要なケースもある。後述するが、診断や受診で特性が分かると、対処はぐっとやりやすくなる。

私が繰り返した借金――衝動買い・FX・リボ

正直に書く。私の借金は、一度の大失敗で作ったものじゃない。小さく繰り返した結果、気づいたら500万円になっていた。

始まりは衝動買いだった。「これいいな」と思った瞬間、値段を見る前にもう買っている。手元にお金がなければ、リボ払いやカードローンで埋める。リボは毎月の支払いが一定だから、借りている感覚が薄い。だから止まらなかった。

そして一番大きく溶かしたのがFXだ。「一発で取り返せる」という考えが、衝動性と最悪の相性だった。負けると、取り返したくてさらに突っ込む。冷静なら絶対しない判断を、その瞬間の感情で何度もやった。FXで268万円を溶かした顛末は FXで268万円溶かした話 に別途まとめている。

ここで気づいてほしいのは、私が反省していなかったわけじゃないということだ。毎回、本気で「もうやめよう」と思っていた。それでも繰り返した。だから私は、自分の決意を信じるのをやめた。決意ではなく、仕組みで止めるしかないと腹をくくった。

どうやって止めた?「物理的に借りられなくする」仕組み

私が借金癖を止められた方法は、ひとことで言うとこれだ。

意志でガマンするのをやめて、「借りたくても借りられない状態」を物理的に作った。

衝動が来る前に、借りる手段そのものをふさいでしまう。実際にやって効いたのは、次のようなことだ。

① クレジットカード・カードローンを解約する

一番効いたのはこれだ。使えるカードがある限り、衝動が来たら使ってしまう。だから、生活に必須の1枚を残して、あとは解約した。リボ機能も外した。「使わないように気をつける」ではなく、「そもそも手元にない」状態にするのがポイントだ。

② 残高を「見える化」する

リボやカードローンが怖いのは、いくら借りているか見ないで済んでしまうことだ。私は家計簿アプリで全部の残高を1画面に並べた。総額を毎日いやでも目にすると、「もう一回くらい」が出にくくなる。隠れていた数字を、逃げられない場所に出すイメージだ。

③ 貸付自粛制度を使う

これは意外と知られていない。貸付自粛制度といって、「自分にお金を貸さないでください」と本人が申告できる公的な仕組みがある。日本貸金業協会などに申告すると、その情報が貸金業者や金融機関に共有され、新たな借入の審査に通りにくくなる。

つまり、自分の意志に頼らず、借りようとしても入口で止めてもらう仕組みだ。衝動買い・ギャンブルで歯止めがきかない自覚があるなら、検討する価値がある。「貸付自粛制度」で検索すれば、申告の方法が出てくる。

④ お金は「使う分だけ」手元に置く

口座を分けて、1週間で使う現金だけを財布に入れる。あとの口座にはすぐ手が出せないようにする。衝動が来ても、その場で動かせるお金が少なければ、被害は小さくて済む。

どれも派手な方法じゃない。でも共通しているのは、「がんばってガマンする」を一切前提にしていないこと。私の場合、これがハマった。意志で勝てなかったものに、環境で勝てるようになった。

もう借金が膨らみ切っている場合は?

ここまでは「これ以上増やさない」ための話だ。でも、すでに返せないところまで膨らんでいるなら、止めるだけでは足りない。今ある借金そのものを減らす正規の手段を知っておいてほしい。

それが債務整理だ。あやしいものではなく、法律で認められた借金の見直し方法で、任意整理・個人再生・自己破産などの種類がある。利息をカットして元金だけにしたり、毎月の返済額を大きく下げたりできる。

私自身も、借金が膨らんだとき任意整理を専門家に相談するところまで進んだ。相談しただけで、「もう打つ手がない」と思っていた状況に、ちゃんと選択肢があると分かった。それだけで、夜眠れるようになった。

多くの事務所は無料・匿名で減額の目安を確認できる。「自分の借金がどのくらい減らせるのか」を数分で調べられるので、まずはそこからでいい。

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借金の経緯がもっと深刻――コロナ融資が返せずリスケ(返済猶予)から先に進んでしまった、というケースなら、当事者として書いた コロナ融資が返せない|リスケの現実と債務整理までの実録 も参考になるはずだ。

また「ブラックでも借りられる?」と検索してさらに借りようとしているなら、いったん立ち止まってほしい。その先に待っているものを ブラックでも借りれる?という検索の先にあるもの に書いた。今あなたに必要なのは、新しい借入先ではなく、借金を減らす相談先だ。

まだ診断を受けていない人へ

ここまで読んで「自分もそうかもしれない」と思った人へ。

借金癖の背景に発達障害の特性がある場合、特性を知ること自体が大きな対処になる。なぜ自分が衝動を抑えられないのかが分かると、自分を責めるのをやめられるし、効く対策も選びやすくなるからだ。

「診断されたわけじゃないけど、当てはまる気がする」というグレーゾーンの人も多い。診断は受けても受けなくても自由だが、受診して特性を整理してもらうと、対処の精度は確実に上がる。私は診断を受けたことで、自分の衝動性の正体がはっきりして、ようやく仕組みでの対策に踏み切れた。

とはいえ、心療内科や精神科は予約が取りにくく、通院のハードルも高い。最近はオンラインで相談・受診できるサービスもあるので、「いきなり病院は重い」という人は、そこから入るのも手だ。

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よくある質問

発達障害の借金癖は治りますか?

「性格を直す」という意味では難しいですが、借りてしまう行動は止められます。私の場合、意志でガマンするのをやめ、カードの解約・残高の見える化・貸付自粛制度といった「物理的に借りられない仕組み」に切り替えたことで止まりました。診断や治療で特性が分かると、対処はさらにやりやすくなります。

家族の借金癖を止めさせたいのですが?

頭ごなしに責めても、たいてい逆効果です(私自身がそうでした)。効くのは「だらしないからだ」と人格を責めることではなく、借りられない環境を一緒に作ることです。カードの整理や貸付自粛制度の申告を本人と相談してみてください。背景に発達障害の特性がありそうなら、受診を勧めるのも有効です。

貸付自粛制度を使うとどうなりますか?

本人が「自分に貸さないでほしい」と申告でき、その情報が貸金業者や金融機関に共有されるため、新たな借入の審査に通りにくくなります。自分の意志に頼らず、入口で借入を止める仕組みです。詳しい申告方法は「貸付自粛制度」で検索すると確認できます。

もう返せないほど膨らんでいます。どうすれば?

債務整理という法律で認められた手段があります。任意整理・個人再生・自己破産などで、利息のカットや返済額の大幅な減額ができます。多くの事務所が無料・匿名で減額の目安を確認できるので、まずは「自分の借金がいくら減らせるか」を調べるところから始めてください。一人で抱え込まないことが何より大事です。

最後に

借金癖は、意志の弱さじゃない。私は何度も決意して、何度も裏切られて、ようやくそれを認めた。

決意で勝てないなら、仕組みで勝てばいい。借りられない環境を作り、膨らんだ分は正規の手段で減らす。そして、必要なら特性を診てもらう。順番にやれば、ちゃんと止まる。私がそうだったから。

関連記事:ADHDと借金の関係|衝動性で500万円の借金を作った体験談コロナ融資が返せない|リスケの現実と債務整理までの実録ブラックでも借りれる?という検索の先にあるものFXで268万円溶かした話

この記事を書いた人

宮瀬圭介(みやせ けいすけ)

ADHD診断済みの30代男性。FXで268万円の損失、借金500万円からの生活再建中。 プロフィール詳細 →

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この記事を書いた人

ADHD診断済みの30代男性。FXで268万円の損失、借金500万円からの生活再建中。機能不全家族・ADHD・借金について当事者視点で発信しています。

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