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FXやめとけは本当だった|268万円失った私の止め方

2026 7/29
FX(外国為替証拠金取引)
2024年9月26日2026年7月29日
PR本記事は広告(PR・アフィリエイトリンク)を含みます。掲載内容は筆者の体験に基づく一般的な情報提供であり、特定の成果・効果を保証するものではありません。個別の状況については専門家にご相談ください。

FXで9割が負けると言われています。私もその9割に入った一人です。

累計268万円。これは私がFX取引で失った金額です。「だいたいそのくらい」ではなく、確定申告書の「先物取引に係る雑所得等」の欄にはっきりと記載されている数字です。2019年分と2020年分の申告書を見返すたびに、胃のあたりが重くなります。

この記事は、「FXで稼ぐ方法」を教える記事ではありません。ちなみに私がFXを始めたきっかけは、松井証券の株口座の画面で「FX」の文字を見たことです。一度やめた後も、セルフバック(アフィリエイトの口座開設報酬)で再び口座を開いてしまいました。最初のトレードで一瞬にして9万円が消えました。胃の底が抜けるようなズーンとした感覚を覚えています。あの衝撃でやめていれば、268万円は失わなかったはずです。

むしろその逆で、なぜ負けるのかを、実際に大金を失った人間が本気で振り返って書いたものです。巷に溢れる「FXで勝つコツ」の記事より、こっちの方がよほど役に立つと思っています。

目次

私がFXで失った金額の内訳

まず、損失額を正確に記しておく。

2019年:マイナス192万円。2020年:マイナス76万円。合計268万円の損失です。

いずれも確定申告で「先物取引に係る雑所得等」として申告し、3年間の繰越控除を使いました。つまり翌年以降の利益と相殺して「節税」できる制度を使ったわけですが、そもそも翌年以降に利益が出なければ意味がありません。実際、私はFXから撤退したので、この繰越控除が活きることはありませんでした。268万円は、ただ消えました。

申告書に残っている繰越損失の正確な金額は、267万9,634円です。2019年分が1,922,810円、2020年分が756,824円で、この合計が翌年以降に繰り越す損失として税務署に受理されました。ざっくり「268万負けた」と言っていますが、書類の上ではこの数字で残っています。

ただし、この268万円はDMM FX1社だけの数字です。あとから9年分の入出金を業者ごとに突き合わせたところ、投資全体では616万円のマイナスでした。大きかったのは海外FX業者への送金で、これだけで253万円が戻ってきていません。株の分まで含めると、生涯の投資損失は666万円を下回りません。年で見ると2019年の1年だけで509万円が溶けています。同じ2019年でも、DMM FXでの192万円は全体の一部にすぎなかったということです。自分がいくら失ったのかを知るには、1つの口座を眺めるのではなく、全部の口座を並べて足す必要があります。

私が主に取引していたのはGBP/USD、いわゆるポンドルです。ポンドルはボラティリティ(値動きの幅)が大きい通貨ペアで、短時間で数万円の利益が出ることもあれば、同じだけ一瞬で吹き飛ぶこともあります。その激しさに魅せられました。冷静に考えれば、初心者が手を出すべき通貨ペアではありませんでした。

なぜ私は負けたのか(1) ── 検証なしで相場に挑んだ

FXで勝っている人は例外なく「検証」をしています。過去のチャートを何百、何千と遡って、自分の手法が本当に優位性があるのかを数字で確認する作業です。私はこれをほとんどやりませんでした。

2019-2020年当時は、検証もせず、ツールも使わず、感覚と勢いだけで取引していました。「自分のセンスでなんとかなる」という根拠のない自信だけが頼り。チャートを見て「ここで入れば勝てそう」と思った瞬間にエントリーする、その繰り返しでした。後年(2024年以降)に「もちぽよアラート」というシグナルツールを試したこともありますが、それでさらに損失を積み上げただけで、累計300万円規模を失う結果になりました。

ツールの勝率が良い時期は「これさえあれば勝てる」と確信しました。悪い時期は「ツールの精度が落ちている」と思いました。どちらも間違いです。相場環境は常に変わります。一つのツールがずっと機能し続けることはありません。そんな当たり前のことに気づくのに、192万円かかりました。

なぜ私は負けたのか(2) ── ルールを守れなかった

FXの教科書には必ず「ルールを決めて、それを守れ」と書いてあります。損切りラインを決める。エントリー条件を満たさなければ見送る。利確目標に達したら欲張らない。全部わかっていました。わかっていて、守れませんでした。

含み損が膨らんでくると「もう少し待てば戻る」と思います。根拠はありません。ただ、損切りボタンを押した瞬間に「負け」が確定するのが怖いだけです。そうやって待っている間に、含み損はどんどん広がっていきます。最終的に耐えきれなくなって切った時には、当初の損切りラインの何倍もの損失になっています。

逆に利益が出ている時はどうでしょう。少しでもプラスが出ると「ここで反転したらどうしよう」と不安になり、すぐに利確してしまいます。本来なら伸ばすべき場面で、数千円の利益で逃げます。これが典型的な「損大利小」です。負ける人のほぼ全員がこのパターンにハマります。私も例外ではありませんでした。

なぜ私は負けたのか(3) ── ロットが身の丈に合っていなかった

そもそも私は、口座を開くときに「1ロットが何通貨なのか」を確認していませんでした。FXの「1ロット」は業者共通の単位ではありません。DMM FXは1Lotが10,000通貨ですが、1Lotを1,000通貨に設定している業者もあります。同じ「1ロット」でも、業者が違えば10倍の差が出るということです。私は他社なら10ロットにあたる数量を「たった1ロット」だと思って建てていました。最低取引単位を調べないまま口座を開いたことが、ここで効いてきます。

2019年6月20日、私は米ドル/円を38ロットで持っていました。DMM FXの通常通貨ペアは1Lotが10,000通貨なので、38万通貨です。この数量だと1銭動くだけで約3,800円、10銭で約38,000円が動きます。その日の画面に出ていた評価損益は、マイナス45,379円でした。この状態で冷静な判断ができるわけがありません。

そして一番やってはいけないことをやりました。負けた後に「取り返したい」という気持ちでロットを上げるのです。さっき1ロットで2万円負けたから、次は2ロットで取り返そう。これが上手くいくことは、ほぼありません。感情的になっている時のトレードは、ほぼ確実に裏目に出ます。そしてさらに大きな損失を出し、さらにロットを上げる。この悪循環が、私の192万円の損失の大部分を占めています。

なぜ私は負けたのか(4) ── ADHDの衝動性

FXをやめてしばらく経ってから、私はADHD(注意欠如・多動症)の診断を受けました。振り返ってみると、FXでの負けパターンの多くが、ADHDの特性そのものでした。

チャートを開いていると「今すぐエントリーしたい」という衝動が抑えられません。エントリー条件を満たしていなくても、値動きを見ているだけで手が動いてしまいます。「待つ」ができません。これはADHDの衝動性そのものです。

損切りできないのも同じです。「損切りすべき」と頭ではわかっているのに、行動に移せません。先延ばし癖がここでも出ます。逆に、新しい手法やインジケーターの情報を見つけると、今やっていることを放り出してすぐに飛びつきます。新規性への過剰反応。これもADHDの特性です。

FXとADHDの相性は最悪だと断言できます。リアルタイムで動くチャート、一瞬で変わる損益、次々と訪れるエントリーチャンス。刺激を求めるADHDの脳にとって、FXのトレード画面は麻薬のようなものでした。ドーパミンが出ます。興奮します。そして負けます。

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損失が膨らんで焦っていた時期に、さらに馬鹿なことをしました。X(旧Twitter)で見つけたFXコンサルに20万円を支払ったのです。「月利30%の手法を教えます」という、今思えば典型的な詐欺の文句に引っかかりました。

結果はもちろん詐欺でした。最初の数回はそれらしいやり取りがありましたが、具体的な手法は一切教えてもらえず、質問しても曖昧な返答しか返ってきません。そのうち返信が遅くなり、最終的には完全にフェードアウトされました。20万円は消えました。

「負けている人ほど詐欺に引っかかる」。これは本当です。冷静な判断力を失っている時に、「これで取り返せる」という甘い言葉は、ものすごく魅力的に聞こえます。FXで負けている人は、本当に気をつけてほしいです。

(この詐欺の詳しい経緯は「FXコンサルは詐欺だった|20万円騙し取られた体験談」で書いている。)

268万円失って分かった「FXやめとけ」の本当の意味

FXは「ゼロサムゲーム」です。正確にはスプレッド分だけマイナスサムですが、本質は変わりません。誰かが100万円勝った裏側には、100万円以上負けた人がいます。そして個人トレーダーは、機関投資家やヘッジファンドの投機筋と同じ土俵で戦っています。莫大な資金力、高速アルゴリズム、専門のアナリストチームを持つ相手に、個人が自宅のPCで勝ち続けられると思う方がおかしいです。

「FXで月○万円の副収入」「脱サラしてFXで自由な生活」。SNSやYouTubeにはそんな話が溢れています。でも、それが実現できるのはごく一部の人間だけです。99%の人にとって、FXは資産を減らす行為でしかありません。

私は今、FXを完全にやめました。LINEのポンドルFX部屋も、後年試した「もちぽよアラート」も、もう見ていません。2019-2020年の268万円と、2024年以降の追加損失を合算すれば累計300万円規模。戻ってきません。でも、これ以上失うものはなくなりました。それだけでも、やめた価値はあったと思っています。

関連記事:FXで借金地獄に落ちた体験談、FXでなぜ借金が増えるのか、もちぽよアラートの体験談、ポンドルで破産しかけた体験談、ADHDでFXに手を出して268万円溶かした話

FXをやめられない時に最初に止めること

FXをやめられない時に、最初に探すべきなのは「次に勝てる手法」ではありません。追加で入金する導線を切ることです。セルフバックで口座を作る、ボーナスを理由に入金する、負けを取り返すためにロットを上げる。この順番に入った時点で、もう投資ではなく損失の回収行動になっています。

  1. 追加入金、クレジットカード入金、セルフバック目的の新規口座開設を止める。
  2. FXアプリを消す前に、口座残高、入出金履歴、借入先、毎月の返済額を1枚に書き出す。
  3. カードローン、消費者金融、リボ払い、事業資金から相場に入れた金を「生活費の借金」と分けて見る。
  4. 税金や損失繰越は、再入金する理由にしない。制度確認は国税庁の先物取引に係る雑所得等の課税関係で確認する。
  5. SNSの投資勧誘、個人間融資、無登録業者の貸付は近づかない。金融庁も無登録業者やSNS上の個人間融資への注意を出している。
  6. 借金化しているなら、相場の画面ではなく相談先を開く。法テラスのサポートダイヤルや、弁護士・司法書士の無料相談で、返済不能かどうかを先に見てもらう。

大事なのは、損失を取り返す前提で計画を組まないことです。私は「あと1回だけ」で何度も戻り、結果として損失を増やしました。やめるとは、根性でチャートを見ないことではありません。入金経路と借入経路を先に閉じることです。

※もしFXの損失原因にコンサル詐欺・情報商材詐欺・SNS発信源の投資勧誘などの詐欺要素があれば、被害金の返金交渉も並行で動けます。返金が成功すれば借金そのものが圧縮されます。

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FXの損失で借金を抱えてしまった方へ

私のようにFXで大きな損失を出し、結果として借金を抱えてしまう人は少なくありません。生活費を削ってFXにつぎ込んだ人、消費者金融やカードローンで資金を作ってしまった人。その苦しさは、経験した人間にしかわかりません。

私自身、FXの損失だけでなく、コロナ禍での事業不振も重なり、最終的に500万円の借金を抱えることになりました。毎月の返済に追われ、通帳の残高を見るのが怖かった時期があります。

一つだけ伝えたいのは、一人で抱え込まないでほしいということです。借金問題には「任意整理」や「個人再生」といった法的な解決手段があります。弁護士や司法書士への相談は、多くの事務所で無料で受け付けています。相談したからといって、すぐに手続きが始まるわけではありません。まずは自分の状況を整理して、選択肢を知るだけでも、気持ちはだいぶ楽になります。

「借金=人生終わり」ではありません。私自身、500万円の借金と向き合いながら、少しずつ生活を立て直している最中です。

国の無料相談窓口である法テラス(0570-078374)でも、借金問題の相談ができる。

たとえば借金減額の無料相談(司法書士法人杉山事務所)や司法書士法人ホワイトリーガルでは、借金の減額診断や返済プランの相談を無料で受けられる。

債務整理 全国¥0相談【アース司法書士事務所】 — アース司法書士事務所(AccessTrade広告)。任意整理・債務整理の無料相談に対応。

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FXやめとけでよくある質問

FXやめとけは本当ですか?

少なくとも、生活費や借入金を入れてしまう人、負けを取り返すためにロットを上げる人、SNSの手法や情報商材を追い続ける人には本当だと思います。私自身、268万円を失ってからそう判断しました。

FXをやめられない時は何から止めればいいですか?

まず追加入金を止めます。アプリ削除より先に、入出金履歴、借入先、毎月の返済額を書き出します。口座や手法ではなく、入金経路を閉じるのが先です。

FXの損失は確定申告で確認できますか?

国内FXなどの先物取引に係る雑所得等は、国税庁が課税関係を案内しています。損失繰越の可否や申告方法は、年度や取引形態によって変わるため、国税庁情報や税理士で確認してほしいです。

FXの損失で借金がある時はどこに相談しますか?

法テラス、弁護士、司法書士などの法律相談先が候補になります。借金が複数社に分かれている、返済のためにさらに借りている、督促が怖いという状態なら、相場を見るより先に返済計画を相談した方がいいです。


この記事は個人の体験に基づくものであり、投資助言や専門的なアドバイスではありません。FX取引は元本割れのリスクがあり、損失額が証拠金を上回る可能性があります。借金問題については必ず弁護士・司法書士等の専門家にご相談ください。

関連記事:FXで借金地獄に落ちた体験談、FXでなぜ借金が増えるのか、借金が返済できない時にやるべきこと、借金の相談先5つ、任意整理を相談した体験談、ADHDの衝動性で借金500万円を作った全過程

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この記事を書いた人

宮瀬圭介(みやせ けいすけ)

買う前・借りる前・相談する前に失敗しやすいモノとサービスを、実使用・店頭確認・当事者記録で判定する品質判定ノート「モノクオ」運営。高額家電、借金・債務整理、投資詐欺、退職・給付金、ADHDとお金を、広告の言い分ではなく失敗しやすい順番から整理します。広告リンクの有無で裁定は変えません。 プロフィール詳細 →

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