毎朝、目が覚めた瞬間から「行きたくない」と思っていた。電車に乗るのがつらい。会社に着いても頭が動かない。帰り道、「明日も同じ日が来る」と思うだけで消耗する。
「仕事辞めたい」と検索したことがある人は多いと思う。私もその一人だった。ADHDの特性もあって、どの職場でも同じパターンで潰れた。でも「辞めたい」と思った時にやるべきことと、やってはいけないことがある。衝動で退職して後悔した経験から、書いておく。
「辞めたい、疲れた」は限界のサイン
「仕事辞めたい」と毎日思うのは、根性がないからではない。心と体が出している限界のサインだ。以下の状態が2週間以上続いているなら、「甘え」ではなく精神的な危険信号だと考えた方がいい。
・日曜の夜が憂鬱で眠れない
・通勤中に涙が出る、または吐き気がする
・仕事中に集中できない、ミスが急に増えた
・人と話すのがしんどい
・趣味や好きだったことに興味がなくなった
・「消えたい」と思うことがある
私は3つ目の職場で、朝起きた瞬間から動悸がする状態になった。それでも「辞めたら負けだ」と思って出社し続けた。結果、ある朝ベッドから起き上がれなくなった。限界のサインは、無視すると体に出る。
辞める前にやっておくべき3つのこと
辞めた後の生活費を計算する
「辞めたい」気持ちが強い時ほど、衝動的に退職してしまいがちだ。ADHDの私は実際にそうだった。でも辞めた翌月から家賃・食費・通信費・借金の返済は容赦なく請求される。
最低3ヶ月分の生活費が手元にあるか確認しておきたい。なければ、在職中に次の収入源を見つけるか、失業保険の受給までの期間を耐えられる金額を確保する必要がある。
失業保険の条件を確認する
雇用保険に12ヶ月以上加入していれば、失業保険を受給できる。自己都合退職の場合は2ヶ月の給付制限期間がある。
ただし、パワハラ・セクハラや体調不良が退職理由なら「特定理由離職者」として認定される可能性がある。この場合、待機期間なしで失業保険を受給できる。診断書やハラスメントの記録があると認定されやすい。
心療内科を受診する
「辞めたい」がうつ症状や発達障害の特性から来ている場合、退職だけでは解決しない。転職してもまた同じパターンで崩れる。
私は退職後にADHDの診断を受け、「だからどの職場でもうまくいかなかったのか」と腑に落ちた。先に診断がついていれば、働き方の選択肢がもっとあった。病院に行くのがつらい人は「オンラインで精神科・カウンセリングを受ける方法」を参考にしてほしい。自宅から受診できる。
「本気を出すと浮く」パターンは学生時代から続いていた
振り返ると、「本気でやろうとすると排除される」という経験は、社会人になる前から繰り返していた。
大学時代、所属していた音楽サークルの空気がなあなあだった。もっと真剣にやりたくて、別のサークルに移った。でもその移籍が気に入らない人たちがいた。ステージ上で自分のMCを真似されて笑いものにされたり、Twitterで揶揄されたりした。送別会では、そのグループのまとめ役に握手を求められて「いやあ羨ましくてさ」と言われた。褒め言葉ではない。圧だった。
高校でも同じだった。本気で取り組もうとしたら仲間外しにされた。大学でも同じことが起きた。「真面目にやる」こと自体が、集団の中で浮く原因になる。この体験が積み重なると、社会人になっても「本音を出したら排除される」という感覚が消えない。会社で意見を言えない、雑談に入れない、「自分を出したら嫌われる」と思い続ける。仕事を辞めたくなる根っこには、こういう積み重ねがある。
「辞めたいけど辞められない」という地獄
辞めたいのに辞められない。この状態は想像以上にきつい。
上司に言い出せない。「辞めます」と言ったら怒られる気がする。引き止められたら断れる自信がない。「辞めたら迷惑をかける」という罪悪感。人手不足の職場で自分だけ逃げるのは卑怯だと思う。
私は直接言えなかった。退職を切り出そうと思って上司のデスクの前まで行って、3回引き返した。LINEで辞意を伝えようとして、30分スマホを見つめて結局送れなかった。
結局、退職代行を使って辞めた。自分で言えないことを恥ずかしいと思っていたが、「辞められた」という事実の方がはるかに大きかった。
退職代行という選択肢
退職代行は、本人に代わって会社に退職の意思を伝えるサービスだ。会社との直接やり取りは一切不要。最短で依頼した翌日から出社しなくて済む。詳しくは「退職代行サービスとは?仕組み・費用・使うべき人を解説」に書いた。
費用の相場は民間業者で2〜3万円、弁護士法人で5万円前後。「お金がないから無理」という人には後払いに対応したサービスもある(「退職代行を使いたいけどお金がない」を参照)。料金の違いや選び方は「退職代行の料金相場と選び方」でまとめている。
相談先・サービスまとめ
辞スル — LINEで24時間相談可能。弁護士監修で安心。退職完了まで追加費用なし。
即ヤメ(後払い退職代行) — 退職完了まで費用ゼロ。手持ちがなくても利用可能。
弁護士法人みやび(退職代行) — 残業代請求や退職金交渉など法的対応が必要な場合に。
退職代行ニコイチ — 創業17年・退職成功率100%。LINE相談は24時間無料。
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辞めることは逃げではない
「辞めたい」と言うと、「どこに行っても同じだよ」と言う人がいる。確かに、環境を変えても自分は変わらない。でも「自分に合わない環境に居続けること」と「環境を変えること」は全く別の話だ。
私は3回退職して、3回とも「逃げた」と思っていた。でもADHDの診断を受けてから振り返ると、あの環境では誰でも潰れていたと思う。問題は自分の弱さではなく、自分の特性と環境のミスマッチだった。
今つらい人は、まず「ADHDで仕事を辞めたい|衝動で辞める前に確認すべき5つのこと」を読んでほしい。辞めるかどうかは、情報を集めてから決めても遅くない。
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