※当記事には PR(広告)が含まれます
ソフトバンクからahamoに乗り換えれば月1,200円安くなる。年間14,400円。そんなことは3年前からわかっていた。
なのに、6年間動けなかった。
ADHDの先延ばし癖は「面倒くさい」とか「やる気がない」とか、そういう話じゃない。頭ではわかっているのに体が動かない。やろうと思った瞬間に別のことが気になる。「今日やろう」が「明日やろう」になり、気づいたら半年経っている。
これは、たかがスマホの乗り換えに6年かかった人間の体験談だ。
ソフトバンクを解約できなかった6年間
最初に「高いな」と思ったのは2018年頃だった。ソフトバンクのメリハリ無制限プランで月6,000円以上。格安SIMに変えれば半額以下になることは知っていた。
でも、乗り換え手続きが怖かった。MNP番号の取得、SIMロック解除、新しいプランの選択、データ移行……。一つ一つは大したことないのに、全部まとめて考えると頭がフリーズする。
「今月中にやる」と毎月思った。ブラウザのタブにahamoの申し込みページを開いたまま、3ヶ月放置したこともある。タブを閉じるのも怖い。閉じたら「やらなくていい理由」が一つ増える気がして。
結局、6年間で無駄にした金額は約86,400円。月1,200円 × 72ヶ月。そのお金があれば、借金の返済に回せた。
ADHDの先延ばしは「怠け」じゃない
ADHDの診断を受けて初めて、自分の先延ばし癖の正体がわかった。
ADHDの先延ばしは、「やる気の問題」ではなく「実行機能の障害」だ。脳の前頭前野がうまく働かず、「計画を立てる→優先順位をつける→実行する」という一連のプロセスが破綻する。
特に厄介なのが、以下の3つのパターンだ。
- 「完璧にやりたい」症候群:最適なプランを比較し尽くしてから申し込もう → 比較が終わらない → 永遠に申し込めない
- 手続きの「見えない壁」:ステップが3つ以上あると、最初の1つすら始められない。スマホ乗り換えは5ステップくらいある
- 緊急性がないと動けない:スマホは使えている。困ってはいない。だから「今じゃなくてもいい」が永遠に続く
これは怠けているのではない。脳の構造的な問題だ。でも、周りからは「ただのズボラ」にしか見えない。自分でもそう思っていた。
やっと乗り換えたら月1,200円安くなった
6年越しでやっとソフトバンクからahamoに乗り換えた。実際の月額を比較する。
ソフトバンク「メリハリ無制限」の実際の月額:
| 基本料 | 1,078円 |
| データ通信料 | 5,060円 |
| 通話料 | 168円 |
| ユニバーサルサービス料 | 3円 |
| 割引 | -55円 |
| 合計(機種代除く) | 6,254円 |
ahamo「大盛り」の実際の月額:
| 基本使用料(ahamo大盛り) | 4,950円 |
| ユニバーサルサービス料 | 3円 |
| 通話料・通信料 | 102円 |
| 合計 | 5,055円 |
差額は月1,199円、年間約14,400円。手続き自体は30分で終わった。6年間悩んでいたのが馬鹿みたいだった。
ADHDの先延ばし対策 ── 6年かかった私が見つけた方法
スマホ乗り換えに限らず、ADHDの先延ばしに効果があった対策を挙げる。全部、自分の体験から。
- 「今日は1ステップだけ」と決める:「乗り換える」ではなく「MNP番号を取得するだけ」。ハードルを地面スレスレまで下げる
- 他人に宣言する:「今月中にahamo入る」とSNSに書く。ADHDは外部からのプレッシャーがないと動けない
- 「完璧な準備」を待たない:最適なプランが見つかるまで比較し続けるのをやめる。「とりあえずahamo」でいい。間違えたらまた変えればいい
- 締め切りを自分で作る:「来月の引き落とし前に」「次の給料日まで」など、具体的な日付を設定する
- タイマーを使う:「15分だけやる」と決めてタイマーをセットする。始めてしまえば、意外と最後までやれることが多い
根本的な解決策は「先延ばしをやめる」ではなく、「先延ばしを前提にした仕組みを作る」ことだ。ADHDの脳は意志力で動かない。環境と仕組みで動かす。
先延ばしが人生をどれだけ壊すか
スマホの乗り換えは8万円の損で済んだ。でも、先延ばし癖はもっと大きなものを壊す。
私の場合、FXで268万円を失ったのも、損切りの判断を先延ばしにした結果だった。確定申告の整理を先延ばしにした結果、借金の全体像を把握するのに何年もかかった。返済計画を立てるのを先延ばしにした結果、借金は500万円に膨らんだ。
ADHDの先延ばしは、小さな「明日やろう」の積み重ねで人生を少しずつ削っていく。スマホの乗り換えのような「些細なこと」が6年かかる人間は、もっと大きな決断も先延ばしにしている。
もし今、「やらなきゃいけないのに動けない」ことがあるなら、今日は1ステップだけでいい。タブを開くだけ。電話番号を調べるだけ。それだけで十分だ。
借金の先延ばしだけは、やめたほうがいい
スマホの乗り換えは1年遅れても損失は14,400円だ。でも、借金問題の先延ばしは利息が膨らみ、状況が悪化する一方だ。
ADHDの人間にとって、借金の整理は最もハードルが高い「手続き」の一つだと思う。書類を揃えて、電話をかけて、専門家に会って……。全部、先延ばしの対象になる。
だからこそ、「今日は電話するだけ」でいい。状況を説明するだけ。それだけで、専門家が次のステップを教えてくれる。
法テラス(0570-078374)なら、無料で借金問題の相談ができる。
弁護士法人ちらいふくや司法書士法人ホワイトリーガルでも、借金の無料相談を受け付けている。ADHDで手続きが苦手な人こそ、「電話一本」から始めてみてほしい。
関連記事:モラハラ父チェックリスト|子供だった私に当てはまった15の特徴
▶ 関連記事: カサンドラ症候群はどんな症状?|ADHDの息子が気づいた「母はカサンドラだった」
この記事は筆者の個人的な体験に基づくものであり、医学的なアドバイスを目的としたものではありません。ADHDの症状や治療については、医療機関にご相談ください。料金データは筆者の実際の請求書に基づくものであり、プラン内容や価格は変更される場合があります。
ADHD当事者の生活再建に役立つ専門サポート
ADHDは仕事・お金・人間関係・メンタルの困りごとが連鎖しやすい特性です。一人で全部抱え込まず、悩みごとに対応する専門家を「持っておく」ことが、二次的な破綻を防ぎます。
POSIWILL CAREER(キャリアコーチング) — 仕事が続かない/自分に向いている職業が分からない/転職を繰り返している人向け。ADHD・HSPの利用者多数。本気で自分を変えるためのコーチング。
障害者雇用バンク(無料登録) — 発達特性のある方向けの求人。診断書・手帳の有無に関わらず登録可能。配慮ありの職場を探したい人向け。
Kimochi(オンラインカウンセリング) — 自分の感情や人間関係を整理したい人向け。スマホから匿名で受けられる心理カウンセリング。診断や処方は不要、まず話を聞いてほしい人向け。
かもみーる(オンライン精神科) — 不眠・抑うつ・不安など身体症状が出ている人向け。オンラインで医師の診察・処方箋が受けられる。
※ 上記は広告リンクです。相談自体は無料、または初回無料です。

コメント