「なんで片付けられないの?」と言われ続けてきた。
子供の頃から部屋が汚かった。大人になっても変わらない。片付けようと思って始めるけど、30分で飽きる。途中で別のものが気になって、そっちに手をつける。結果、元より散らかる。
ADHDの診断を受けて、片付けられないのは「性格」ではなく「脳の特性」だと分かった。それだけで自分を責める回数が減った。
目次
ADHDが片付けられない理由
- 実行機能の弱さ ── 「始める」「続ける」「終わらせる」の3つが全て苦手。片付けはこの3つ全てを要求する
- 注意の転導 ── クローゼットを片付けていたら、懐かしい写真が出てきてそっちに気を取られる。「一つのことに集中し続ける」が難しい
- 「見えないものは存在しない」問題 ── 引き出しにしまうと、そのモノの存在を忘れる。だから全部出しっぱなしにするが、それが散らかる原因になる
- 「完璧にやらなきゃ」思考 ── 「やるなら完璧に」と思うから始められない。毒親育ちの完璧主義とADHDの先延ばしが絡み合う
ADHDの片付けコツ ── 私が実際にやっていること
- 「5分だけ」ルール ── タイマーを5分にセット。鸣ったらやめていい。「5分だけ」と思えば始められる。そして大体、5分で終わらない(過集中が発動する)
- 「1エリアだけ」片付ける ── 部屋全体をやらない。「今日はデスクの上だけ」「洗面台だけ」。範囲を限定すると実行機能の負荷が減る
- 収納は「投げ込み式」一択 ── 細かく分類する収納はADHDには向かない。大きな箱にジャンルごと投げ込む。「美しい収納」より「続けられる収納」
- 「一時置き場」を作る ── どこに置くか迷うものを入れる箱。溫まったら週末に一気に仕分ける。「迷う時間」を削るのがポイント
- 音楽をかけながらやる ── ADHDの脳は「適度な刺激」があると動きやすい。アップテンポの曲をかけると、体が動き始める
「片付けられない自分」を責めないで
ADHDで片付けられないことは、あなたの怠けではない。脳の特性として、実行機能・注意の切り替え・ワーキングメモリが「片付け」というタスクに向いていないだけだ。
完璧に片付けられなくていい。「昨日よりちょっとだけマシ」なら十分だ。6年放置したスマホの乗り換えも、いつかは終わった。
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この記事は筆者の個人的な体験に基づくものであり、医学的な助言を目的としたものではありません。ADHDの症状や治療については医療機関にご相談ください。