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本記事は、筆者自身の体験に基づく一般情報提供です。医療上の診断、治療方針、法的助言ではありません。ADHDの診断や治療は医療機関へ、借金や債務整理の判断は弁護士・司法書士などの専門家へご相談ください。
ADHDの浪費癖が治らない。衝動買いをやめたいのに、買う前だけ頭が熱くなって止められない。
私はこの感覚で、かなりお金を失ってきました。FXで268万円を溶かした話は別記事に書いていますが、それ以外にも、日常の買い物でじわじわ削られていました。イヤホンを何度もなくして買い直す。PCの液晶や周辺機器を勢いで買う。ルンバに26万円を使う。弾けない楽器を買う。細かく積み上げると、浪費だけで約80万円は消えています。
この記事は「買い物依存症」と診断する記事ではありません。私が書けるのは、ADHD傾向のある人間が、なぜ買う前に止まれなかったのか、どこから借金に変わったのか、そして今はどうやって物理的に止めているのかです。
ADHDの浪費癖は「欲しい」だけでは説明できない
浪費していた時の私は、いつも本当にその物が欲しかったわけではありませんでした。
- 今の不安を消したい
- 退屈な状態から抜けたい
- 自分を変えられる気がする物に飛びつきたい
- 買った瞬間だけ「前に進んだ」感じがほしい
この感覚があると、買い物は「物を買う行為」ではなくなります。気分を変えるためのスイッチになります。だから、冷静になった後で商品を見ると、なぜ買ったのか分からない。届いた時点で興味が薄れている。箱を開けずに放置する。それでもまた、次の刺激を探してしまう。
私が買う前に止められなかったもの
いちばん分かりやすいのは、イヤホンです。なくす、壊す、充電し忘れる、片方だけ消える。そのたびに「次こそ管理できる」と思って買い直しました。でも問題はイヤホンの性能ではなく、私の管理の仕組みでした。
PCまわりも同じです。液晶、周辺機器、作業環境を整えるための物。買う時は「これがあれば作業効率が上がる」と本気で思っていました。でも、作業に必要だったのは物ではなく、締切、休憩、支出の上限でした。
ルンバに26万円を使った時も、「これで生活が整う」と思っていました。もちろん便利な物ではあります。ただ、部屋が崩れる原因を分解しないまま、高い物で一気に解決しようとしていました。結果として、支出だけが大きくなりました。
弾けない楽器も買いました。音楽をやりたい気持ちは本物です。でも、練習時間や置き場所や継続の仕組みを作る前に、物だけ先に買っていました。これは私の浪費の典型です。生活を変える手順を飛ばして、「買えば変われる」と思ってしまう。
タワマンに住んでも、自尊心の穴は埋まらなかった
浪費は、小さな買い物だけではありません。私の場合、「そこに住めば少しは自分を肯定できるかもしれない」と思って、背伸びした住まいを選んだ時期もありました。
住所を書く時に、少しだけ誇らしい気持ちはありました。でも、それは一瞬でした。根っこの自尊心や、毎日続く緊張感は、家賃の高い部屋では埋まりませんでした。
買い物も住まいも、「これを手に入れたら自分が変わる」という期待が強い時ほど危ないです。必要なものを買っているのか、不安を消すために買っているのかを分けないと、固定費まで借金の入口になります。
ADHDの衝動買いが借金に変わる境目
浪費が怖いのは、1回の買い物よりも「支払いを見ない癖」が育つことです。
カードで払う。リボ払いにする。後で確認しようと思って明細を見ない。口座残高が減っているのに、どの買い物が原因か分からない。こうなると、浪費は生活の穴になります。
私の場合、FXの損失、事業の失敗、コロナ融資、日常の衝動買いが重なって、借金は500万円規模になりました。全部が買い物だけでできた借金ではありません。ただ、浪費癖が「お金の現実を見ない癖」を育てていたのは間違いありません。
ADHDと借金の全体像は、ADHDと借金の関係|衝動性で500万円の借金を作った体験談に分けて書いています。この記事では、買う前と借りる前のブレーキに絞ります。
買う前に止めるためにやったこと
カード情報を保存しない
ワンクリックで買える状態は、私には強すぎました。Amazon、楽天、各ショップのカード情報を消す。毎回カード番号を入れないと買えない状態にする。これだけで、衝動のピークが過ぎる時間を作れます。
欲しいものリストに入れて翌日見る
「買わない」と決めるのではなく、「明日見る」に変えました。ADHDの衝動は強いですが、私の場合、同じ熱量が翌日まで残ることは多くありません。翌日見ても必要なら検討する。熱が消えていたら買わない。単純ですが、かなり効きました。
買った物ではなく、買う前の気分を記録する
浪費を止めるには、レシートよりも「買う直前の気分」を見る方が役に立ちました。疲れていたのか、焦っていたのか、誰かと比べていたのか、部屋が荒れていたのか。原因が分かると、次の買い物を少しだけ止めやすくなります。
借りられない仕組みに寄せる
意志で止められないなら、入口を減らすしかありません。カードを減らす。キャッシング枠を外す。後払いサービスを使わない。残高が見える口座だけを使う。私は「がんばる」よりも、借りるまでの道を物理的に長くする方が現実的でした。
この「仕組みで止める」話は、発達障害の借金癖は治せる?私が止めた仕組みに詳しく書いています。
貸付自粛制度という物理ブレーキ
浪費やギャンブルなどで借入を繰り返してしまう人には、日本貸金業協会の貸付自粛制度という選択肢があります。
これは、本人が「自分に貸付をしないでほしい」と申告し、その情報を信用情報機関に登録する制度です。すべての支出を止める魔法ではありませんが、新たな借入をしにくくする物理的なブレーキになります。
私のように、衝動が来た時の自分を信用しきれない人は、「冷静な時の自分」が先に壁を作っておく必要があります。貸付自粛制度は、その壁の一つです。利用の可否や手続きは、必ず公式ページで確認してください。
すでに返せないところまで膨らんでいる場合
ここまでは「これ以上増やさない」話です。でも、すでに返済が回っていないなら、浪費対策だけでは足りません。借金そのものを整理する必要があります。
私は、返済できない状態を長く見ないふりにしていました。家族に言えない。明細を見たくない。専門家に話すのも怖い。そうやって先延ばしにしている間に、利息と不安だけが増えました。
返済が回らない時の最初の整理は、借金が返済できない時にやるべきことにまとめています。事業の融資やリスケまで絡んでいる人は、コロナ融資が返せない|リスケでも終わらない私の実録も読んでください。
返済が回らない人へ
浪費を止める仕組みと、今ある借金を整理する手続きは別です。督促、リボ残高、生活費の借入が重なっているなら、無料相談で返済の選択肢を確認してください。
上記は広告リンクです。相談は無料でも、手続きに進む場合は費用が発生することがあります。実際に減額できるか、どの手続きが適切かは個別事情で変わります。
FAQ
ADHDの浪費癖は治りますか?
「治る」と断定はできません。ただ、私の場合は、カード情報を消す、翌日まで待つ、借りられない仕組みを作ることで、衝動買いの被害は小さくできました。意志ではなく仕組みで考える方が現実的でした。
ADHDの衝動買いと買い物依存は同じですか?
同じと断定する記事ではありません。ADHD傾向があると衝動買いが起きやすい人はいますが、診断や治療が必要かどうかは医療機関で確認してください。この記事では、私の浪費と借金の体験から、生活上の対策を整理しています。
貸付自粛制度を使えば浪費は止まりますか?
すべての浪費が止まるわけではありません。貸付自粛制度は、新たな借入をしにくくする制度です。買い物そのもの、クレジットカードの使い方、家計管理は別に整える必要があります。
もう返せない借金があります。先に何をすべきですか?
借入先、残高、毎月の返済額、延滞の有無を紙に出してください。そのうえで、法テラスや弁護士・司法書士の無料相談に持っていくのが早いです。私も、頭の中で抱えていた時より、数字を見せて相談した時の方が前に進みました。
最後に
浪費癖は、笑い話で済むうちはまだ軽いです。でも、カード明細を見られない、支払いを借入で埋める、家族に言えない状態になったら、もう「買い物の問題」だけではありません。
私に必要だったのは、気合いではなく、買う前に止まる仕組みと、借金を人に見せる勇気でした。買う前に止める。借りる前に止める。返せないなら相談する。順番は地味ですが、この順番を飛ばすほど、あとで苦しくなります。
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