闇金の相談はどこにすべきか|4つの相談先とやってはいけないこと

闇金に手を出してしまった。返済の催促が全く止まらない。利息が膨れ上がって、もう自分ではどうしようもない。そんな状態に追い込まれた時、最初にすべきことは「闇金問題に対応できる専門家に相談すること」だ。一人で解決しようとしても、状況は悪化するだけだ。

闇金の問題は、通常の借金とは根本的に異なる。正規の金融機関からの借金は法律の枠内で行われるが、闇金はそもそも違法な存在だ。だからこそ、対処法も全く異なる。この記事では、闇金問題の具体的な相談先と、相談する際に知っておくべきことを解説する。

目次

闇金とは何か

闇金(ヤミ金)とは、貸金業の登録を受けずに違法に貸付を行う業者の総称だ。出資法で定められた上限金利(年20%%)を大幅に超える利息を取り、脅迫や嫌がらせを伴う取り立てを行う。「トイチ」(10日で1割の利息=年利365%%)「トサン」(10日で3割=年利1095%%)「トゴ」(10日で5割=年利1825%%)などの超高金利が特徴だ。

重要な事実がある。闇金からの借金は、法律上、元本も含めて返済する義務がない。最高裁判所の判例(平成20年6月10日)で、「闇金業者の貸付行為は不法原因給付にあたり、元本の返還を請求する権利はない」と示されている。つまり、闇金に払ったお金は取り戻せる可能性があり、これから払う必要もない。

闇金問題の相談先

1. 闇金対応の弁護士・司法書士

最も確実な相談先だ。闇金対応を専門にしている法律事務所は、受任通知を送ることで取り立てを即座にストップさせる。闇金業者は弁護士が介入すると分かった時点で、多くの場合は手を引く。なぜなら、違法業者である自分たちの実態が明るみに出ることを恐れるからだ。

弁護士への相談は無料で行っている事務所が多い。「闇金に手を出した自分が悪い」と思って相談をためらう人がいるが、闇金は「弱っている人に漬け込む犯罪者」であり、被害者である自分を責める必要は一切ない。

2. 法テラス(日本司法支援センター)

収入が少ない場合、法テラスで弁護士費用の立替制度を利用できる。闇金問題も対応の範囲内だ。月額5,000円〜の分割返済で弁護士費用をまかなえるため、「お金がなくて弁護士に頼めない」という心配は不要だ。法テラスのサポートダイヤル(0570-078374)に電話すれば、最寄りの窓口を案内してもらえる。

3. 警察

闇金の取り立てが脅迫的な場合、警察への相談も選択肢に入る。ただし、警察は「民事不介入」の原則があるため、金銭トラブル自体の解決は難しい。闇金が暴力を振るった、自宅に押しかけてきた、家族を脅迫したなど、明確な犯罪行為がある場合に警察は動きやすい。闇金対応の弁護士と並行して警察にも相談するのがベストだ。

4. 消費生活センター(国民生活センター)

各地域の消費生活センター(局番なし188)でも、闇金に関する相談を受け付けている。法的な対処は弁護士に任せるべきだが、最初の窓口として「何をすればいいか全く分からない」という状態の時の相談先として有効だ。専門の弁護士を紹介してもらえる場合もある。

闇金に関してやってはいけないこと

  • 一人で交渉しようとする — 闇金業者は脅しのプロだ。素人が交渉すると状況が悪化する
  • 別の闇金から借りて返す — 借金が雪だるま式に増えるだけ。絶対にやってはいけない
  • 携帯電話や銀行口座を渡す — 闇金に「返済の代わりに」と求められることがあるが、これに応じると犯罪に加担させられる。携帯電話不正利用防止法や犯罪収益移転防止法に違反し、自分が逮捕されるリスクがある
  • 家族や友人の連絡先を教える — 闇金は周囲への取り立てに使う。一度教えてしまうと取り返しがつかない
  • 放置する — 闇金は放置しても絶対に消えない。取り立ては激化し、職場や家族にまで被害が確実に及ぶ

闇金を利用してしまう背景

闇金に手を出す人の多くは、「もう他に借りるところがない」状態に追い込まれている。正規の金融機関の審査に通らない、信用情報がブラック、すでに多重債務。こうした状況で「審査なし」「即日融資」を謳う闇金に手を出してしまうパターンが典型的だ。

闇金に行く前の段階で任意整理や個人再生、自己破産を検討していれば、闇金に手を出す必要はなかったケースがほとんどだ。「正規の金融機関の借金が返せない」段階で弁護士に相談することが、闇金被害を未然に防ぐ最大の予防策になる。任意整理の費用借金いくらからやばい?も参照してほしい。

闇金の手口を知っておく

闇金は時代とともに手口を変えている。最近は「ソフト闇金」と呼ばれる、一見丁寧な対応をする業者が増えている。LINEで連絡を取り、「返済が遅れても大丈夫ですよ」と優しく対応する。しかし金利は違法水準であり、返済が少しでも滞ると態度が豹変して脅迫的な取り立てに移行する。優しさは客を釣るための演技に過ぎない。

また、「後払い現金化」「給料ファクタリング」など、形式上は「貸付」ではないと主張するサービスも増えている。しかし、実態は闇金と同じだ。高額な手数料を取り、返済が遅れれば脅迫的な取り立てを行う。「闇金ではない」という看板に騙されてはいけない。実質的に高金利の貸付であれば、それは闇金と全く同じだ。名前が違うだけだ。

「審査なし」「即日融資」「ブラックOK」。こうした文言を見たら、それは闇金か闇金に準ずる業者だと考えるべきだ。正規の金融機関は必ず審査を行う。審査なしで貸すということは、違法な金利で回収する前提だということだ。

相談する前に準備しておくこと

弁護士に相談する際、以下の情報を整理しておくとスムーズだ。全てが揃っている必要はないが、あるものだけでも持参するとよい。

  • 闇金業者の名前(通称でもいい)、電話番号、振込先口座
  • 借りた金額、返済した金額、現在の請求額
  • 取り立ての内容(電話の頻度、脅迫的な発言の内容、家族や職場への連絡の有無)
  • LINEやメールのやり取りのスクリーンショット
  • 正規の金融機関からの借入がある場合はその情報も

闇金との通話は可能であれば録音しておく。脅迫的な発言の録音は、警察への被害届や弁護士の交渉で強力な証拠になる。スマホの通話録音アプリを入れておくだけでいい。怖いかもしれないが、録音があるだけで弁護士の交渉力は格段に上がる。

参考情報:法テラス(無料法律相談)

まず取り立てを止めることが最優先

闇金の取り立てに苦しんでいるなら、今すぐ最初にすべきは闇金対応の弁護士への相談だ。受任通知が送られた時点で取り立ては止まる。

ちらいふく(借金減額シミュレーター) — 闇金以外の借金も含めて、全体の減額シミュレーションができる。

ホワイトリーガル(無料の借金相談) — 弁護士に無料で相談可能。闇金対応についても相談できる。

※ 上記は広告リンクです。相談は無料ですが、手続きに進む場合は費用が発生します。

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この記事を書いた人

宮瀬圭介(みやせ けいすけ)

ADHD診断済みの30代男性。FXで268万円の損失、借金500万円からの生活再建中。 プロフィール詳細 →

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この記事を書いた人

ADHD診断済みの30代男性。FXで268万円の損失、借金500万円からの生活再建中。機能不全家族・ADHD・借金について当事者視点で発信しています。

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