「借金いくらからやばいのか」。この質問に対する答えは、実は金額だけでは決まらない。年収、家族構成、金利、返済の余裕度。全てが関係する。しかし、一つだけ確実に言えることがある。「やばいかも」と検索している時点で、既にやばい可能性が高い。
俺は借金500万円を抱えている。FXで268万円を溶かし、コロナ融資の返済も重なった。500万円は「やばい」のか。俺の収入水準で言えば、十分にやばい。しかし年収1,000万円の人なら、500万円は管理可能な範囲かもしれない。借金の「やばさ」は金額の絶対値ではなく、収入とのバランスで決まる。この記事では、借金の「やばさ」を判断する具体的な基準を示す。
借金がやばいかどうかの判断基準
基準1:年収の3分の1を超えている
一般的に、借金の総額が年収の3分の1を超えると返済が困難になると言われている。年収300万円なら100万円、年収600万円なら200万円がボーダーラインだ。貸金業法の「総量規制」も年収の3分の1を基準にしており、これを超える借入はそもそも法律で制限されている(銀行ローンや住宅ローンは除く)。
基準2:毎月の返済額が手取りの3割を超えている
手取り月収20万円なら、月の返済額が6万円を超えると確実に生活が圧迫される。家賃、食費、光熱費、通信費、保険料。固定費を払った残りで返済しなければならないため、返済額が3割を超えると実質的な生活費がほとんどなくなる。
基準3:借金を借金で返している
カードローンAの返済のためにカードローンBで借りる。いわゆる「自転車操業」の状態に陥っていたら、金額に関係なくやばい。たとえ100万円でも自転車操業ならやばいし、500万円でも計画通りに返済できているなら管理可能だ。借金で借金を返す状態は、利息が利息を生む地獄の入口であり、放置すれば確実に悪化していく。
基準4:返済のために食費を削っている
生活の基本的なニーズ(食事、医療、住居)を犠牲にして返済している場合、それは持続不可能だ。健康を損ねれば当然働けなくなり、返済どころではなくなる。食費を月1万円以下に抑えている、病院に行けない、光熱費を滞納している。こうした状態は借借金の金額に関係なく「やばい」と判断すべきだ。
基準5:精神的に追い詰められている
毎日借金のことが頭から離れない、夜眠れない、仕事に集中できない。借金による精神的なダメージが日常生活に支障をきたしている場合、それは「やばい」状態だ。精神的な限界は、金額よりも深刻な問題だ。借金を家族にバレたくないに書いたが、借金を隠し続けるストレスは人を壊す。
金額別「やばさ」の目安
50万円以下
一般的には自力で返済可能な範囲だが、金利が高い(年15〜18%のカードローンやリボ払い)場合は要注意だ。50万円を年18%で最低返済額だけ返していると、完済までに数年かかり、利息だけで数十万円になる。リボ払いはやばいで詳しく書いた。少額でも高金利なら早めに完済するか、金利の低いローンに借り換えることを検討すべきだ。
100万〜300万円
年収によるが、多くの一般的な会社員にとって自力返済のギリギリのラインだ。複数の借入先がある場合は任意整理を検討する価値がある。任意整理なら将来の利息をカットでき、月々の返済額を大幅に減らせるケースがある。
300万〜500万円
年収400万円以下の人にとっては、自力返済は極めて困難だ。任意整理だけでは不十分な場合、個人再生(借金を大幅に減額する制度)が選択肢に入る。個人再生とは?で個人再生の仕組みを解説した。
500万円以上
俺がまさにこのラインだ。年収次第ではあるが、一般的な会社員の場合、500万円以上の借金は任意整理では対応しきれないことが多い。個人再生または自己破産を真剣に検討すべき段階だ。「自己破産は人生の終わり」と思っている人が多いが、実際は自己破産のリアルに書いた通り、再スタートのための制度だ。
やばいサインチェックリスト
以下に当てはまる項目が多いほど、借金の状態は深刻だ。正直に自分の状況と照らし合わせてみてほしい。
- 毎月の返済額を正確に把握していない
- 複数のカードローンやクレジットカードの返済がある
- 返済日に口座残高が足りないことがある
- リボ払いの残高が増え続けている
- 新しい借入で既存の返済を賄っている(自転車操業)
- 家族や友人に借金の存在を隠している
- 督促の電話やハガキが届いたことがある
- 返済のために食費や医療費を削っている
- 借金のことで夜眠れない日がある
- 「死にたい」と思うことがある
3つ以上当てはまるなら、金額に関係なく専門家への相談を強くおすすめする。5つ以上なら緊急度が高い。最後の項目に当てはまる場合は、借金の相談の前にまず借金の相談先まとめに連絡してほしい。よりそいホットライン(0120-279-338、24時間無料)。
放置するとどうなるか
借金を放置した場合の進行は決まっている。まず遅延損害金(年率14〜20%%)が加算される。2〜3ヶ月の滞納で信用情報機関に事故情報が登録される(いわゆるブラックリスト)。さらに放置すると、債権者から一括返済を求める通知が届き、最終的には給与や銀行口座の差し押さえに至る。
ここまで来てから弁護士に相談する人が多いが、早い段階なら選択肢は広い。任意整理なら裁判所を通さず将来利息のカットが可能だし、個人再生なら元本自体を最大80%%減額できる。「まだ返済できている」段階で動くのが、最もダメージの少ない対処法だ。
「まだ大丈夫」は危険信号
借金がやばいかどうかを検索している人の多くは、心のどこかで「まだ何とかなる」と思いたがっている。俺もそうだった。しかし、借金は放置すれば確実に悪化する。利息は毎日発生し、滞納すれば遅延損害金が加算される。信用情報に傷がつけば、新たなローンやクレジットカードの審査にも通らなくなり、将来の選択肢が狭まる。
「まだ大丈夫」と思えるうちに動くのが最善だ。完全に行き詰まってからでは選択肢が限られる。任意整理も個人再生も自己破産も、全て「早ければ早いほど有利」な手続きだ。「相談=即手続き」ではない。まず現状を専門家に伝えて、どんな選択肢があるかを知ることから始まる。知ること自体にリスクはない。
参考情報:法テラス(無料法律相談) / 金融庁 暮らしとお金
借金の「やばさ」を数字で確認する
「やばいかも」と思ったら、まず具体的な数字で確認してみてほしい。自分の借金がいくら減額できるかを知るだけでも、次のアクションが見えてくる。
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